東京ゼロエミ住宅の補助金が2019年10月1日よりスタートです。
東京ゼロエミ住宅の補助金は、住宅もしくは共同住宅を新築する時に補助されるお金。
とは言え、ゼロエミって言われても難しそう・・・と思うのが一般的な気もします。
まだまだこれから普及していく言葉のような印象も受けます。
そこで、こちらでは、「新築の計画をしているけど、東京ゼロエミ住宅の補助金が使えるのかどうか分からない。」「そもそも東京ゼロエミ住宅の補助金ってどういう概要になのか?」という点について分かりやすく紹介していきます。
目次
ゼロエミのエミって何?
わりと最初に疑問に思うのが、「エミ」って何?ということ。
エミとは、エミッションの略です。
エミッションとは、排気ガスなどの排出される汚染物質のことを指します。
ゼロエミッションとは、排出されるガスなどをゼロにすると言うことです。
でも実際の生活を見てみると、料理をすれば、ガスを燃やすので排出されるガスが出ます。お湯を沸かせば給湯器から排ガスがあります。完全に排出ガスを出さない住宅というのは、現実的にはありえないです。
なので、目指すところは実質的な0。
まず住まいの断熱効果を高めることで、省エネを促す。
設備自体も省エネ性能の高いものを使うことでエミッションをへらす。
そして、太陽光発電、エネファームなどの創エネ設備を利用することで、実質的にエミッションはゼロだよね。
という状態を目指すものが、ゼロエミッションです。
東京ゼロエミ住宅って何?
東京ゼロエミ住宅の定義は東京都の「東京ゼロエミ住宅の手引」に記載がありますので、引用します。
東京ゼロエミ※住宅とは、住宅の断熱性能の確保と設備の効率化により断熱性能及び設備の省エネルギー性能の水準が高められた住宅です。東京ゼロエミ住宅は、高断熱、省エネ、創エネの利用により、
温室効果ガス等の排出量を実質ゼロにすることを将来的に目指していきます。また、環境にやさしい住宅を実現しながら、快適な暮らしと光熱費削減も実現します。東京におけるこれからの住宅の目指すべき姿(標準的な水準)として、東京ゼロエミ住宅が建設され、また選ばれるよう、普及に努めていきます。
※ゼロエミとは「ゼロエミッション (ZERO EMISSION)」の略
出典:東京ゼロエミ住宅の手引
ゼロエミを目指す為の補助金として、東京ゼロエミ住宅の補助金の運用がスタートしました。
ちなみに、東京都の目標は、2030年までに、家庭におけるエネルギー消費量を2000年比30%削減をすることとしています。
その為のゼロエミ住宅の補助金となっています。
東京ゼロエミ住宅の補助金はいくら?誰がもらえる?
東京ゼロエミ住宅の補助金は、東京都内の新築住宅(戸建住宅・集合住宅)のみの補助金です。
補助金の対象者は、建築主(家を建てる人)がもらえる補助金です。
補助金額は、住宅、共同住宅で異なり、以下のとおり。
・住宅・・・・70万円/戸
・共同住宅・・・30万円/戸
【追加】
・太陽光発電・・・10万円/KW(上限100万円)
東京ゼロエミ住宅の補助金はいつからいつまでもらえるの?
東京ゼロエミ住宅の補助金は、令和元年度から、令和3年度までの期間で実施予定となっています。
申込期間が数回に分かれおり、都度の申込に対していっぱいになった場合は抽選での補助ということになっています。
第1回 令和元年 10 月1日~令和元年 10 月7日まで
第2回 令和元年 11 月 18 日~令和元年 11 月 22 日まで
第3回 令和2年1月6日~令和2年1月 10 日まで
第4回 令和2年2月 17 日~令和2年2月 21 日まで
※詳細は必ず東京都公式HPにてご確認ください!
東京ゼロ住宅の対象の家を建てるにはどういう仕様?
ここ数年の補助金で非常に煩雑なってきているのが、「補助金をもらう為にどういう要件の家を建てれば良いの?」ということ。
大手ハウスメーカーならともかく工務店だと、勉強が追いつかずに理解できない、対応しきれないというのも課題として出てきているところです。
そこを考慮して、対象住宅の要件を東京ゼロエミ住宅は、分かりやすく設定しています。
具体的には、建材商品での対象の振り分けを行っているので、対象となる製品を使って建てればOKということです。
ここで細かく説明するとわかりにくくなってしまいますので、シンプルにお伝えさせていただくと、次の2点に取り組むことになります。
・断熱性能をアップすること。
・省エネ設備を使うこと。
この2点を盛り込んで新築すれば、東京ゼロエミ住宅の補助金を利用した新築が可能になるということですね。
図で見てみると上の図のような概念になります。
まとめ~補助金利用の考え方~
東京ゼロエミ住宅は東京都の補助金ですが、東京都以外にも国が運用している補助金、例えばZEHの補助金など、たくさんの補助金があります。
それらを上手く活用することで、もちろんお得に新築をすることができます。
お得に建築できますが、補助金を活用する為に、例えば創エネ設備を利用するとか、より良い断熱性のの建材を利用する為のグレードアップなど、建築費用の総額があがることが一般的ではあります。
そして、補助金は完成後に、後から振り込まれる性質のものになります。つまり、最初の建築費の予算は上がります。
そのため、資金計画の兼ね合いで利用しないで良いかなーということもあるのですが、もしも資金計画が成り立つのであれば、東京ゼロエミ住宅などの環境性能を考慮した補助金は活用した方が良いです。
環境配慮になるのはもちろんですが、断熱性能を上げることで、快適な住宅環境になりますし、さらには、光熱費の削減に繋がります。
長期的に見ると、グレードアップした建築費の分はいつかは回収できますので、イニシャルコストよりもランニングコストの為に補助金を活用するという考え方だと、ありがたく補助金を利用できるのではないかと思います。
今まさに東京都で新築を検討している方は、東京ゼロエミ住宅の補助金の活用はおすすめです。
この他の補助金制度に関しては、下記コンテンツにもまとめています。
2019年度(平成31年/令和元年)に新築(購入・建替)でもらえる補助金まとめ!
補助金・減税別に紹介していますので、よろしければあわせてご参照ください。