家の売却を考えた時にまずすることは、「複数の不動産会社に査定を依頼することです!」と、様々なところで言われています。
実際にまず家の売却査定するというのは正解だと私も思います。
そもそも家の査定をしてもらわないことには、家の売却は進められません。
そんな時に、家の一括査定って便利そうなだなーと思いますが、不動産の一括査定サイトを利用する際の注意点やデメリットも気になるところですよね。
そこで、こちらでは、家の一括査定サイトのデメリットや注意点をまとめます。その上で、おすすめできる家の一括査定サイトも紹介していきます!
目次
家の一括査定サイトの5つのデメリット
まず家の一括査定サイトのデメリットを一覧でまとめますとそんなに多くはありません。
要点をまとめると次の5つに絞られます。
・そもそも依頼できないエリアもある
・一斉に電話がかかってくると大変
・一括査定サイトのアフタフォローはなし
・机上査定を希望したが訪問しないと査定できないという話も
各デメリットについて詳細を見ていきましょう!
参加している不動産会社が限られている
まず最初のデメリットですが、一括査定サイトに参加している不動産会社が限られているという点。
一括査定というとものすごい数の不動産会社から自由に選べて査定ができるイメージがあるかもしれませんが、実はそんなに多くありません。
3~4社程度選べれば多い方ではないかと言うぐらい実は選べる企業が少なかったりします。
そもそも依頼できないエリアもある
参加している不動産会社が少ないということにも通じますが、地域によっては、そもそも一括査定が利用できないという地域もあります。
全国展開している大手6社が参入している住まいValueであれば、どこでも利用できそうな気もしますが、対応不可の地域はありますので、利用できない地域の不動産の査定を希望している場合は、そもそも一括査定を利用できません。
一斉に電話がかかってくると大変。体験談も。
家の一括査定の最もメジャーなデメリットが、一斉に電話がかかってきて大変というケースですね。
これは実際にありえますので注意が必要です。
実際の体験談を見てみてもやっぱりありますよね。
家売ろうと一括査定したら
すぐに電話がかかってきて
驚いた。
数社から。各社対応するのに疲れる。
一括査定ではなく、1社絞ったほうが良かったなぁ
対応に疲弊する。。。— pann888 (@pann888) April 18, 2022
家の一括査定サイトに依頼したら間髪を置かず次々電話が来るのね。怖いよー。怖いけど上手く捌いて絞りこんでいこう…大人なんだから……。
— ゆか (@yuka) June 13, 2021
一括査定サイトのアフタフォローはなし
一括査定サイトは、不動産会社に査定依頼の情報を送ることが仕事ですので、その後の査定に対してのアフターフォローはありません。
一括査定申込み時のみの利用であって、申込み後は直接、不動産会社とのやり取りになります。
机上査定を希望したが訪問しないと査定できないという話も
デメリットとして強い印象となるのがこのポイントですね。
一括査定をする時は、基本的に、訪問査定を希望するのか、机上査定を希望するのかを選ぶことが出来ます。
まずは簡易査定をしたいと思って机上査定を希望したところ、電話がかかってきて、訪問しないと査定できないと言われたということがあり、一括査定を利用して失敗したというケースにつながっています。
家の一括査定の注意点とコツ
5つのデメリットに対して、実際に一括査定を利用する時に注意したい点は、主に2つ。
一斉電話の対処と机上査定のつもりが訪問査定になったということへの対処ですね。
この2つに対して、一括査定利用時のコツを紹介していきます!
一括査定による一斉電話に注意を!対処のコツは備考欄に記入すること!
一斉に電話がかかってくるのが不安という場合は、備考欄に「メールでの連絡を希望」する旨を記載しましょう。
「日中は電話に出れないことが多いので、メールでの連絡をお願いします。」というように記載しておけば良いでしょう。
机上査定が訪問査定になる不安への対処方法!
そもそも机上査定を依頼したのに、訪問査定になるのはなぜでしょうか?
2つのパターンが考えられます。
②不動産業者が仕事にするために会いたいというケース
①の本当に訪問しないと査定出来ないケースというのもあります。
例えば、道路が複雑、接道していない、但し書き道路、敷地が特定できない、隣地がゴミ屋敷、ネコ屋敷など、現地を良く見ないと分からない場合には、やっぱり訪問してみないことには査定できないという事情があることもあります。
心当たりがある場合は、訪問査定を頭に入れておいた方が良いでしょう。
②の不動産業者が仕事にする為に積極的に会いたいというケースももちろんあります。
一括査定のお客様。
話を聴いてるとどうやら注文住宅で建てたらしい。
瞬時にワイの中から渡辺篤史が現れ、「査定なんてどうでもいいから家を、あなたの想いが詰まった家を見たいんです…!」と熱く語ると、最初は冷たかったのにまんざらではない様子。自分の城を褒められて嫌な気持ちになる人はいない— shie (@yapiyapa_shie) December 14, 2020
営業的にも積極的に会いたがるというケースもありますよね。
ただし、このツイートのポイントですが、「注文住宅で建てた」というところはポイントですね。
土地建物の建物の価値として、注文住宅の魅力を上乗せしたいと考えるのであれば、訪問査定は必要です。
机上査定だと、単純に床面積の評価しかできないので、この方の注文住宅だから訪問してみたいというのは正解と言えそうです。
机上査定のつもりが、訪問査定になることへの対処方法としては、訪問査定に勝る机上査定はないと心得ておくことと言えそうです。
本当に売却意思があるのなら訪問査定は、必ずする必要がありますので!
家の一括査定のメリットと不動産仲介の現場の本音
先日取引先の不動産業者の方と、売却相談をどこから受けているのかについて、ほとんどが一括査定からとのことでした。
一括査定からだから当然、相見積になる為競争は激しいから仕事になるのも少ないけど、集客ルートとしては欠かせないとのことでした。
家の一括査定サイトがスタンダートになったんだと思いましたが、ポイントは、競争が激化しているという点です。
つまり競争に勝てる見込みのある販売力のある業者でないと、一括査定サイトに参加できないということです。
短絡的に考えると競争に勝つために高めの査定をするということも考えれますが、販売力がないことを理由に低い査定で売却を進められるよりは、強気の査定の方が良いと思います。
また、査定だけで終わらせない為に、積極的に販売するケースもあります。
月初から一括査定で連絡取ってた売主様、他社と媒介結ぶかもって聞いて媒介結ぶ前に、上司が仲良くしてる投資家を先に内見させてもらって、その場で買付を貰い無事弊社と媒介+契約を行っていただくようひっくり返しました。
あぶねえ。紙一重。仲介手数料15万ですけど。— 仲介 (@syunyuinsi) March 14, 2022
これだけ熱心に販売してくれるのは、嬉しいことですよね。
そもそも一括査定サイトからの査定という時点で、競争が働くというのは売主にとってはメリットと言えます。
一括査定サイトのメリットを箇条書きでまとめますね。
・熱心に売ってくれる可能性が高まる
・高めの査定が出る可能性が高まる
・まとめて査定依頼ができるのでラク
・査定金額を比較することで相場が分かる
どこの不動産業者に査定を依頼して良いか分からない。知っている不動産業者がないという方には特にメリットが大きいのが一括査定サイトですね。
先程の競争力という時点からも不動産業者は淘汰されているといえますが、さらに一括査定サイトの運営者も、登録する不動産会社を審査をして登録していますので、一括査定サイトから選べる業者であれば信頼できる業者ということが言えます。
私も実際にどんな企業に依頼できるのか自宅で試してみましたが、大手はもちろん、地場の不動産でも実績や知名度がある業者ばかりです。
また、当然、一括で査定依頼ができるのでラクですし、相見積前提ですので、「断るのが申し訳ない。」というような律儀な方「他社にお願いすることにしました。」という言葉が自然と使えるのは安心できるポイントかもしれませんね。
また大前提として、査定を比較できるので、相場が良くわかります。
家の一括査でおすすめのサイト
ここからは、おすすめの一括査定サイトについて紹介していきます!
- タウンライフ不動産売買
- SUUMO売却
- すまいValue
タウンライフ不動産売買
タウンライフ不動産売買は、大手不動産会社に加えて地場の実績のある不動産会社も多く参加していることがおすすめのポイント。
また、一括査定をすることで、タウンライフ不動産売買のオリジナルの資料「不動産売却パーフェクトガイド」のプレゼントがあることも嬉しいですね。
一括査定の運営会社は、IT企業が多いですが、タウンライフは、もともと、不動産の仕事をしていた方がタウンライフのサービスを作り運営していますので、売却検討している方のニーズと不動産会社のニーズをよく把握したきめ細かいサービスが展開されているのも特徴的ですね。
不動産業の知識と経験が詰まった売却に関する情報がまとまったガイドブックはわりと重宝しますよ。
SUUMO売却
言わずと知れたSUUMOの一括査定もおすすめです。
査定の依頼先の不動産会社のみならず、一括査定を運営している会社の知名度と安心感を期待するに、特におすすめです。
SUUMOから査定依頼をできる企業は、大手に加えて地場の不動産会社も参加していますので、大手と地場の不動産会社を比較したいという方はSUUMO売却の利用がおすすめです!
すまいValue
すまいValueは大手不動産会社6社で運営されている一括査定サイトです。
大手のみで運営されている為、安心感はもちろんのこと、情報量や取引件数も多い為、信頼感のある査定が期待できます。
また、大手は、売却する場合の独自のサービス(保証や、ハウスクリーニングサービスなど・・・)を設けていることも多いので、サービスの比較をするという観点からも一括査定をしてみると良いですね。
家の売却を任せるなら大手不動産会社に頼みたいという方は、すまいValueがおすすめです!
数社からの査定の仕方や平均値を検討してみると、査定金額としては外れることは少ないでしょうし、その中で納得のいく業者と媒介契約を結んで売却をすすめるといのが良いですね!
より詳しく、タウンライフ不動産売買とすまいValueについて知りたい方は下記コンテンツにも記載していますので合わせてご参照ください。
【自分で査定したい方向け】家を査定する方法!
家の査定は一括査定で比較検討するのがおすすめですが、一括査定を依頼する前に、自分でもある程度の相場を把握しておきたいというニーズもあるかと思います。
そこで、不動産仲介業の仕事で、売却依頼が来た時に、私がやっている方法を紹介しつつ、一般の方でも簡単に相場を知れる方法をまとめておきますね。
①査定対象物件を特定する
②路線価・公示価格・成約事例・販売事例の調査
③現地調査
④特別な要因による増減
順番に説明していきますね。
査定対象物件の特定
まずは最初に行っているのは、売買の対象物件の特定です。
具体的には、地図や謄本、測量図、公図など公的な資料を集めて物件を特定します。
場所、大きさ、土地の形、建物の築年数などの確認からはじまって、用途地域(住居地域や工業地域など)建ぺい率、容積率、防火地域など都市計画の制限内容も確認します。
土地の測量図の有無も重要です。測量図がなかったり、古すぎる場合等は、基本的には売却する時に土地の測量が必要になりますので、測量代は経費としてかかってくるなど、状況を把握していきます。
路線価・公示価格・成約事例・販売事例の調査
不動産には、様々な評価がされています。
路線価や、公示価格、固定資産税評価額、実際に取引された成約価格、現在販売中の価格など。
さまざまな価格を参考にしながら査定していきます。
現地調査
現地には、思っている以上の情報が溢れています。
日当たり、住環境、隣地との境界、近隣の高い建物・・・・
中古マンションや中古一戸建てとしての売却の場合は、劣化具合の確認など。
目で見ると分かる情報は多いので、査定する際には必ず現地を見るようにします。
そのため、訪問査定を希望するケースは多いですし、見ないと正確な数字は出せないというのが本音ですよね。
特別な要因による増減
過去の修繕履歴や現地点での故障や雨漏りなどの不具合は査定金額に多いに影響します。
なんらかの欠陥や不安点などがないかを確認しておきます。
売却するのに不利になる条件だからと売主様にとっては言いたくない気持ちも分からなくはないですが、あとから発覚すると揉める原因になりますので、すべて包み隠さず伝えることが重要ですね。
事故物件など、心理的瑕疵も特別な要因となりますよね。
総合的に判断して査定金額を決める
最後にこれまで調査していきた情報から金額を決定していきます。
金額の決定方法としては、売買事例をもとに、坪単価でいくらぐらい取引されているのか、築年数によってそれがどれぐらいの減額になるのか、修繕記録や故障の状況などを加味してくらぐらい減額になるのか?
というように差し引きして決めていきます。
また、プラスの要因ももちろん加えて考えます。道路が広いとか日当りが良いとか駅が近いとか、人気の学区であるとか、文教地区であるとかもそうですね。
この金額決定においては、経験値や土地勘によるところもありますので、不動産会社の考え方や担当者によって違いが出るところでもあります。またその土地に精通している地場の不動産会社が詳しいということもあります。
そのため、大手だけではなくて、地場の不動産会社に一括査定をするメリットもありますよね。
一般の人が家の査定の相場を知る方法
プロの査定方法を見ても正直分からないということが多いですよね。
というのも、成約事例などは不動産業者のみが閲覧できるレインズで調べたりしますので、一般の人が簡単に成約事例を調べることも難しいです。
だからこそ、複数社から査定できる一括査定を利用するのが時短にもなるしベターだと言えます。
それでも、自分で相場を把握したいという方におすすめの方法は、SUUMOやHOME’Sで販売中の物件をくまなく見る。ということにつきます。
中古物件は、プロが査定した物件が実際に販売されているわけですから、高い安いはあったとしてもある程度の相場であることに違いはないですよね。
また、マンションにお住まいの場合は、マンション名で検索すると販売事例が出てくることもあります。
売れた事例の年代と現在の販売中の他の部屋があれば、ある程度の相場は把握できますよ!
まとめ
以上、家の一括査定のメリットとデメリット、利用する際のコツやおすすめの一括査定サイトについてまとめました。
自分である程度相場を把握することも大事ですが、やはり複数社から一括査定を取ることが一番の近道です。
実際にどこに依頼するかは、各社のサービスや、担当者の人柄から決めると良いと思います。
同じ会社であっても、最終的には、担当者という「人」ですから、人によっても違ってくるのが本音です。
であれば、査定価格のみならず、信頼出来る人を探す意味でも複数社に一括査定するのは良い方法だと言えそうです!
【タウンライフ不動産売買一括査定】
【suumo一括査定】
【すまいValue一括査定】