悪徳リフォーム会社と言えば、訪問販売を主体としているリフォーム会社が思い当たります。
訪問販売のすべてが悪徳ではないでしょうが、その中に悪徳リフォーム会社が混じっていることは有りえます。
そもそもリフォームの訪問販売は、こちらは用はないのに、さも用があるように話を組み立ててリフォームの契約へといざないます。
言葉巧みに、誘導されて契約してしまって後になって後悔した。
悪徳とは思わずに契約して工事も完了したけど、あとあとまわりに聞いたら異常に高い金額だった・・・。
というようなことにならない為に、こちらでは、悪徳リフォーム会社の訪問販売がやるよくやる手口を紹介していきます。
また、訪問販売がきた時の断り方や、言葉巧みに契約してしまった後での断り方のクーリングオフ制度についてもまとめていきますので、防衛の知識としてご参考にして活用いただけますと幸いです。
目次
そもそも悪徳リフォーム業者って何?
悪徳リフォーム業者というとどんなイメージでしょうか?
悪意を持って、安い部材や必要な部材の間引き、欠陥リフォーム工事をするような業者は間違いなく悪徳リフォーム業者でしょう。
訪問販売は法律の範囲内であれば悪徳とは言い切れませんが、「契約するまでは帰らない。」というような押し売り企業も悪徳と言えるでしょう。
また、商品や工事は普通に問題がなくても、サービスの範疇を越えて異常に高いぼったくりの見積もりを出している業者も悪徳と言えますので注意が必要です。
悪徳リフォーム業者の訪問販売でよくある手口!
まずは、悪徳リフォーム業者の訪問販売でよくある手口を紹介していきます。
近くの○○さんのお宅をリフォームしていて・・・
「訪問販売大好き!」という人は、そうそういないと思いますので、基本的にインターホンを営業マンが押しても、玄関先には出ずにインターホンごしで断り話しにならないことがほとんどです。
「インターホンをどう切り抜けて話をするか?」が悪徳リフォーム業者の営業マンの最初の仕事になります。
そこで信用を得て玄関に出てきてもらう為のトークが、知っている人の名前を出すという手口です。
「近所の○○さんのお宅でリフォーム工事をさせていただいてまして、この地域をまわっています。」
といような話しから会話の糸口をつかんで話しを始めるのはよくある手口です。
そして、「屋根を見たら、もうちょっとで雨漏りしそうな様子なんですが・・・」「コーキングが切れてるのでそろそろリフォームやり時ですよ。」など危険をあおるトークをして、「無料で点検しましょうか?」とか「無料で見積もりをお出しします。」という流れを取ります。
庭仕事や洗車中・洗濯物中に声をかける
いかにインターホンから対面に出てもらうかと考えた時に、そもそも「外にいる人に声をかけるのがベスト」とされています。
そこで、洗濯物を干している人に向かって声をかけて話をはじめるのも訪問販売のよくある手口です。
車を洗っている人は、休日で比較的時間もあるタイミングであることから話しがはずむことも少なくないです。
そして、もしもリフォームを検討していたり、タイミングが重なると、「ちょうど良いタイミングで来てくれた」となってそのままスムーズに話しが弾んでしまうこともあります。
悪徳ではないリフォーム業者であれば良いのですが・・・
今キャンペーンをやっていまして・・・
「キャンペーンをやっていて無料で換気扇の掃除をします!」というような内容。
最近はあまり聞かなくなってきましたが、以前は常套手段でした。無理やり家の中に入る理由をつくるための策です。換気扇の掃除って面倒なのでそれをやってくれるのは嬉しいという気持ちもあり、換気扇の掃除をお願いしちゃいます。
そして、なんだかんだ理由をつけて高額なリフォーム工事へ誘導していく手口です。
テレアポでアポをとってから伺うパータン
どこからか購入した電話番号のリストに定規をあてて、上からひたすらかけていってアポをとるというもの。
このパターンの場合は、会話の糸口を電話でつくり、約束の時間をつくって家に伺う為、営業マンはまず話しができる状態からの訪問販売のスタートとなります。
テレアポの部隊とセッターやアポインターと呼ばれる初訪の部隊と、クローザーと呼ばれる再訪で契約を取る部隊に分かれていることが多いです。
悪徳リフォーム業者の訪問販売の流れ
悪徳リフォーム業者の訪問販売にも流れがあります。
むしろ、悪徳業者の方が無理やり契約を取る為、綿密な流れが緻密にマニュアル化されて作られているとも言えるかもしれません。
最初のコンタクトでやることはセット
訪問にせよ、テレアポにせよ、まずセッターと呼ばれる最初の営業マンが最初の訪問でいきます。
そして、売りたいリフォーム工事の概要の説明と見積もりを無料で出す旨を伝え、見積もり持っていって説明する日を決めてきます。
見積もりの提出日には必ず契約を取る必要がある為、「決定権者」をそのアポの日にセットするのが仕事です。その為セッターと呼ばれています。
「決定権者」というのは、買う買わないの決定をする人のことを指します。
旦那が決定権をもっている場合は、旦那がいる休みの日にアポを取ることが必須になります。妻が決定権を持っている場合は、妻が居る時が必須条件となります。
高齢者の場合は、息子に任せているからという話しにもよくなるので息子さんも同席できる日で・・・と設定します。
つまり、見積もりを提出したその場で契約できない理由を消すことが重要になってきます。
よくある逃げ方で、「主人にまかせているので、またご連絡します。」
「娘に無断で契約すると怒られちゃうので、相談してみます。」というようなパターン。
それを避ける為に、当日に契約ができるように「決定権者」をそろえるというのが鉄則になります。
見積もり提出日にクロージングをする理由
再訪と呼ばれる見積もりを提出する二度目の訪問には、クロージングをする為の営業マンが行きます。契約を取る為の営業マンはクローザーと呼ばれており、セッターと同行することもありますが、同行しないこともあります。
クローザーは当然営業が上手いものがなっている為、言葉巧みに営業がはじまります。
クローザーに共通して言えるのは、「話が上手い、面白い。」「オーバーリアクション」「見た目が清潔」「一生懸命」とわりと魅力的な人であることが多い印象です。
というのも人を信用させて、初めて会ったその日に数百万円の契約を取るので当たり前と言えば当たり前なのかもしれないですが、まさか悪徳リフォーム業者の営業マンには見えないという困った点があります。
その日の契約にこだわる理由は、他と比べられると契約に至らないからです。
訪問販売の悪徳トークに引っかかっていく2つの心理
冷静に考えると悪徳リフォーム業者に引っかかることはないだろうと思うのですが、意外と引っかかってしまうことには2つの心理があります。
・ちょうど検討中だった。
・不安になってしまった。
の2つの心理が考えられます。
ちょうど検討中の時に、その話題を振られると気になっていることだから気になることも多いですし、とりあえず見積もりももらおうかなという気にもなるのが自然です。
見積もりをもらう時には、「相見積もりもとって検討しよう」と思っていても、いざ見積もりを持ってきてくれたらその日に決めないと行けない雰囲気になり、「その日に契約してくれたら・・・・○○円割引します!」というようなトークも出てきたりして、「まぁちょうどやろうと思ってたから良いかな。」「これもひとつの縁だし。」と契約してしまうことになります。
次に「不安になってしまって・・・」という心理です。
この心理は、「雨漏りの心配があります。」とか、「屋根がめくれかかってて次の台風で飛んでしまうかもしれませんよ。」とか、「この前、屋根が飛んでとなりの家の人にぶつかって訴訟になっている例があり・・・」とか、その時のニュースを例に出したりしながら不安をあおります。
そして、その不安を解消するために相談できるリフォーム業者を知らないとそのままお願いしようという気になり契約するという流れが生まれます。
いずれも大前提として、目の前に来ている業者が悪徳リフォーム業者だとは思っていないという点があります。
前述したように、信頼できそうな人だから見分けがつかないのが原因です。会社も事務所も存在していますし、中には屋号を買ってかなり歴史の長い企業に見せかけている業者もあります。
そうなると悪徳かどうか見抜こうと思っても難しいのが現状です。
悪徳リフォームや訪問販売の断り方!
では、「悪徳リフォームに引っかからない為にどうしたら良いのか?」悪徳な訪問販売を断る方法を紹介していきます。
話しを聞かないというのはもっともですが、外に居る時に言葉巧みに話しかけられたりすると、断りきれないということも多いでしょう。
そうなると別の断り方を用意しておく必要があります。
・その場で契約しない
・相見積もりを必ず取る
この2つにつきます。
訪問販売はちょうど良いタイミングで来てくれると楽というのは確かにあります。
まして、他の業者を知らないと見積もりを取る手間も省ける為、お任せで全部できてしまいます。すべての訪問販売の業者が悪徳というわけではないので、その訪問販売の業者が良い業者であればラッキーですが、そうとも限りません。
そのため、「即決は絶対にしない。」ということを心かげることが大事です。
即決を断った時の反応として、悪徳であればあるほど粘ります。悪徳なので即決させないと契約できないということが分かっているからです。
つまり、「即決できなかった=契約取れなかった。」という判断です。
ですので、即決を断って険悪になったり商談が終了してしまうようなら悪徳だったと考えて問題ないでしょう。
2つ目の断り方は、「相見積もりを必ず取る!」ということです。
悪徳なぼったくり業者は、複数の業者から見積りと取られると当然ぼったくりであることがバレてしまうので、相見積もりを取られた時点でアウトと思っています。
その為に相見積もりを取るスキを与えないように当日の契約にこだわります。
とは言え、相見積もりをどこでとって良いか分からないという問題があることもあります。
見積もりを取れるリフォーム業者を知らない場合は、一括で複数業者から見積が取れるサービスがありますので活用してみると良いでしょう。
タウンライフリフォームはお住まいの地域に対応している企業からリフォームプランと見積もりをまとめて取得できるサービスです。そもそもリフォーム業者がこのサービスに登録する為には、審査が必要となっていますので、悪徳リフォーム業者は登録できないという点も安心のポイントです。
そして、相見積もりをとる中で、価格の比較だけではなくて、提案の比較や業者や担当者の比較をして、どこに依頼するか決めると悪徳リフォーム業者にひっかかることはなくなります。
クーリングオフ制度を知っておこう!
即決せずに、相見積もりをとってから決定すると悪徳リフォーム業者にひっかかることはなくなりますが、そうは言っても「その場の雰囲気と押しに負けて契約してしまった・・・。」ということも考えられます。
その場合は、クーリングオフ制度を利用することが重要です。
クーリングオフ制度とは、文字通り頭を冷やして冷静に判断する為の制度で、訪問販売の場合契約後8日以内であれば無条件で契約を解除できる制度です。
クーリングオフは、解約する旨のハガキを郵送することで契約解除ができます。
法律で定められている制度なので、断り来れずに契約して後悔している・・・ということがあれば、すぐにクーリングオフをすると解約できます。
クーリングオフの詳細は、消費者庁のパンフレット(pdf)にてご確認ください。
クーリングオフ制度を利用することは勇気のいることかもしれないですが、悪徳リフォーム業者の場合クーリングオフとなることも多いですので変な話しですが断わられ慣れています。
クーリングオフの書面が送られてくることも多いですし、契約の翌朝に悪徳リフォーム業者への電話で、「やっぱりやめます。」という連絡で解約となることも多いです。悪徳リフォーム業者にかかってくる朝の電話は大抵キャンセルの電話だったりしますので、やめたいなと思ったら契約解除をするべきです。
ちなみに、悪徳リフォーム業者も、企業ではありますので、あまりに消費者庁にクレームが入ったりすると営業停止などに追い込まれます。そのため、あまり深追いはしないので、キャンセルの電話で契約解除となることもありますし、ましてクーリングオフの書面を送ってもしつこく営業されるということはないでしょう。
また、消費者ホットライン(局番なし188)に相談することもできますので、おかしいかな・・・と思ったらまず相談してみることも大事ですね。
悪徳リフォーム業者に騙されるのは危ないですが、外壁や雨漏りのリフォームは家を長くもたせる為にも必要なリフォームですので、安心できる業者にてリフォームできることを願っています!