建売住宅で希望通りの間取りが見つからないので土地から探して注文住宅で建てたいのですが・・・?
時折ある質問です。
確かに気持ちはよく分かるのですが、建売住宅と注文住宅の価格差についてはあまり考慮されていないことが多いです。
同じ土地の大きさで同じ大きさの建物であれば、総額はあまり変わらないんじゃないかな・・・?という淡い期待があるのですが、実はそこの価格差には厳しい現実があります。
そこで、こちらの記事では、建売住宅と注文住宅の価格差を紹介していきます。
その結果として、建売住宅と注文住宅のどちらがお得か?という回答も示していきます。
こちらの記事では、東京都内の場合での解説をしていきます。そもそも建売住宅があまりなく、ほとんどが注文住宅ということもありますので、都心で建売住宅がメインの地域での参考としてみてください。
建売住宅と注文住宅の価格差はいくらぐらい?
建売住宅と、注文住宅ではどちらが高いかと言うと、注文住宅です。
理由は、注文住宅はオーダーメイドの住宅であるからです。
金額的には、土地と建物の総額で言うと、2~3割は高くなるかと思います。
例えば、5000万円の建売住宅のエリアで注文住宅を建てようとすると、6000万円から6500万円程度必要。
というイメージです。
土地や建物の大きさは同じで設備も同等程度とした場合でです。
では、なぜこんなに価格差が出てくるのか、そのからくりを考えていきたいと思います!
建売住宅と注文住宅で価格差が出てくる理由!
注文住宅で家を建てる場合に高くなる理由を考えていきます。
土地に利益が載っている
土地を買って家を建てることになるのですが、そもそも土地に利益が載って販売されていることが多いです。
建物で利益を取らなくても十分な利益を確保できるようにして販売されている状況です。
簡単に言うと土地として出回っている物件は、割高の土地として販売されている可能性が高いです。
そもそも、適正価格や割安な土地というのは、不動産業者が市場に出回る前に買っています。
そして、安く仕入れた土地に建て売り住宅を建てて販売しています。
その結果、土地の値段だけみても、建売よりも土地を買って注文住宅を建てる場合の方が、すでに高い価格帯からのスタートとなってしまします。
注文住宅はオーダーメイドなので高くなる
こちらの方が分かりやすいかと思いますが、オーダーメイドなので高くなるということです。
建売住宅は、言ってみれば量産品ですので、設備や建材などさまざまなところで安く材料を仕入れることができます。
そして、大量生産するから安いわけで、品質的にはすごく劣るということはありません。個人的には非常に費用対効果のバランスが良いと思っています。
注文住宅になり、こだわりの設備などになると、設備一つ一つが高くなってしまいます。もちろん量産品でコストを抑えるということも可能ですが。
また注文住宅になると、間取りや仕様の打ち合わせなど個別に人件費がかかってきますので、コストアップしてしまうのは否めません。
その結果、建売住宅に比べると費用は多くかかってきます。
つまり、土地に対しても建物に対しても割高になるのが注文住宅がですので、合計していくと、2~3割もの開きになることが多いですね。
建売と注文住宅はどちらがお得?
以上のことから、建売と注文住宅はどちらがお得?という質問に関して言えば、建売住宅の方がお得だと思います。
なので、建売住宅の方が売れやすいですし、多くの方が建売を買っているのだと言えます。(※建売の数や売れ行きは地域によってことなります。筆者は23区内の売買がメインです。)
建売にしようか注文住宅にしようかという点で迷っている方は、金額的なことも考えた上で、互いのメリット・デメリットを検討してみると良いと思います。
建売と注文住宅の違いやメリット・デメリットは下記コンテンツにも記載していますのでご参照ください。
関連:建売と注文住宅の違いは?メリットとデメリットからどっちが良いかを考察してみる。
とは言え、費用が高いのは折込済みで、やはり土地から買ってこだわりの注文住宅を建てたい!という方ももちろんいらっしゃいますよね。
その場合は、市場に出回る前の土地を根気強く待つことがおすすめです。
その方法については下記コンテンツにて詳しく記載しています。
関連:未公開物件の本当の価値とは?ネット非公開の土地の探し方!掘り出しものはある?
良い土地と出会うコツは広く情報を求めて長く待つことだと考えています。
こだわりの新築を注文住宅で建てたい!という方はぜひ参考にしてみてください。