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建築家と建築士と設計士の違いって何?本質的な違いを洞察すると。

建築家と建築士の違い

「建築家」と言う言葉と「建築士」という言葉、はたまた「設計士」という言葉。

「設計」する人ということには違いないですが、この三者の違いは何なのでしょうか。

 

一般的にはあまり気にする言葉ではないかもしれませんが、設計に携わるとこの言葉の違いには大きな違いがあると考えられます。

ここでは、「建築家」「建築士」「設計士」の違いについて考えて考察していきたいと思います。

「建築家」「建築士」「設計士」の言葉の意味の違いは?

それぞれの辞書の意味を見てみると、

建築家・・・建物の設計や工事の監理などを職業とする人。

建築士・・・建築士法による免許を得て、建築物の設計、工事監理などを行う技術者。国土交通大臣の免許による一級建築士、都道府県知事の免許による二級建築士、および木造建築士がある。

設計士・・・定義不明

出典:goo 辞書 

となっています。

つまり、「建築士」は建築士の資格を持っている人ということになります。

そして、「建築家」は、職業としている人ですので、建築士の資格を持っている建築士でも、職業についていなかったら建築家ではないということになります。

逆に、「建築士」の資格をもつ人で、職業についていたら誰でも「建築家」ということになりそうです。

 

では、「設計士」とは何でしょう?

辞書の定義はないですが、そもそも考えてみると、設計と言う言葉は、建物のみならず色々なジャンルで出てきますね。

自動車の設計、飛行機の設計、商品設計、人生設計・・・

そこで、設計の意味を調べてみると、

1 建造物の工事、機械の製造などに際し、対象物の構造・材料・製作法などの計画を図面に表すこと。「ビルを設計する」

2 一般に、計画を立てること。また、その計画。「老後の生活を設計する」

出典:goo辞書

とあります。

広義の意味の設計ですが、建築の設計の話をしている時には、設計をする人という意味で、「設計士」と呼んでいるだけという話になります。

そいう意味では、「設計者」という言い方もしますね。

 

つまり、言葉の意味として、はっきりとした意味を持っているのは「建築士」ということになりそうです。

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建築家と建築士の本質的な違いを考えてみる。

僕にとっては、「建築家」という言葉の響きにはある種の憧れのようなものがあります。

建築家という言うと、巨匠と呼ばれるような建築家が想起されます。

ル・コルビュジェ、ミース・ファン・デル・ローエ、丹下健三、伊東豊雄、黒川紀章、安藤忠雄・・・

誰もが建築家と認めるでしょう。

 

別の角度から「建築家」という言葉を見てみると、作品の美しさやカッコ良さ、奇抜さからも建築家という言葉は連想されます。

 

建築家は有名な建築家だけではなくて、意匠性の優れた建築を設計する人のことを指すイメージもあります。

 

一方「建築士」というと、堅実な設計をする人というイメージが個人的にはあります。

ゼネコンやハウスメーカー、工務店などで設計をする人が「建築士」というイメージです。

それと対比して考えると、アトリエ系の建築士が、「建築家」となります。

アトリエ系というと、個人で経営している一級建築士事務所などが言えるのかと。

 

僕が建築を志した時は、まさに建築家に憧れていましたので、「建築家こそ、優れた建築を設計する人」という思い込みが強く、いまだに心の奥底にはあるように思います。

 

ですが、先日、建築家の方々が議論を交わす場に参加する機会がありました。

そこで語られているのは、建築に対する哲学や深い思想、思考、情熱。

まさに、建築家としての矜持をぶつけ合い、高め合い、尊敬しあっている姿でした。

 

大学生で建築を学んでいた時に身をおいていた場所はまさにこの世界。

僕はいつしかその世界から離れた場所に居たけれど、ずっと、その世界で魂を籠めて建築家として生きている方々が眩しく見えました。

建築家ってカッコイイなと心を震わされます。

 

ここで、あらためて、建築家と建築士の違いを考えてみると、建築士という言葉は、記号的な言葉で、やはり有資格者であるという無味乾燥した言葉に感じます。

(念のためですが、建築士の方が無味乾燥というわけではないですよ。)

 

そして「建築家」という言葉には、「建築士としての矜持」が含蓄されていると考えられます。

そのプライドには、建築に対する想いだったり、芸術的な観点、哲学、言うなれば、建築家一人ひとりの生き方が投影されていると思います。

 

建築家という言葉に感じる憧れは、その建築家の生き様が表されているからこそ感じる憧れ。

建築家の作品に心を打たれるのは、その建築家の情熱の結晶に心が震えるから。

建築家の建築物を、「作品」と呼ぶのは、建築家の設計によって生まれた建築は「芸術」であるから。

 

ここに、建築家と建築士の言葉の本質的な違いがあると僕は考えます。

 

建築士としての有名や無名、また建築作品の良し悪しは関係なく、その建築に思いをのせて設計しているかどうかが、建築士と建築家の境目であると考えられます。

最後に、「有名建築家の作品」をまとめてみました。

「安藤忠雄」の建築作品を求めて大阪の狭山池博物館へ旅行した時の記憶。

新品川駅や新国立競技場の設計者、「隈研吾」の個人住宅作品はあるのか?依頼は可能?

東京都庁の設計者「丹下健三」の建築作品と息子・「丹下憲孝」の代表作品。

銀座シックスの設計者、建築家「谷口吉生」の代表作品8選!

住宅のIoTを考えると、行きつく先は「ル・コルビュジェ」の小さな家だった。

気になる建築家がいればあわせてご覧いただけると幸いです。

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