2017年4月20日オープンの「GINZA SIX」(銀座シックス)。
草間彌生をはじめとして、様々なアーティストも参加しての大きなスケールの建築が完成しました!
その建物事態は誰の設計によるものなのか?
と気にあるところですが、設計者は、建築家「谷口吉生」さんです。
建築家「谷口吉生」と言えば、日本を代表する大御所の建築家であり、多くの有名な作品を残しております。
建築とは無縁の方でも、谷口吉生先生の建築作品を利用したことはあったという方も多いのでは?
今回は、GINZA SIXの建築家谷口吉生先生の、建築作品を8作品厳選してご紹介していきます。
目次
「日本建築学会賞」を受賞した「資生堂アートハウス」
出典:資生堂アートハウス
1978年に完成した、谷口吉生先生と高宮眞介先生の共同設計の作品。
1970年代を代表する、モダニズム建築の傑作として「日本建築学会賞」を1980年に受賞しています。
また、建築後の建物の存在意義や価値を評価し称えるものとして、2010年「日本建築家協会25年賞」を受賞しています。
今みても、時代を感じさせない、この作品は、凄いものを感じますね。
様々な賞を受賞した「土門拳記念館」
出典:土門拳記念館
谷口吉生先生の作品の中で、一番受賞が多いのが、「土門拳記念館」ではないでしょうか。
1983年に土門拳記念館ができ、1984年 「吉田五十八賞」1987年 「日本芸術院賞」2010年「日本建築家協会25年賞」と年数を経るごとに、受賞しています。
また、土門拳記念館には、イザムノグチの彫刻も中庭にあり、素晴らしいアーティストとのコラボという点では、銀座シックスに通じるものがあるのかもしれません。
資生堂アートハウスもそうですが、谷口吉生先生の凄みは年数を重ねても評価が続くところにもあると思います。
東京都葛西臨海水族園
出典:江戸川区HP
葛西臨海公園にある水族館。
葛西臨海水族園は谷口吉生先生の作品です。有名な作品なので、知っている方はもちろん知っていると思いますが、建築作品にあまり関心がない方でも行ったことがあるという方は多そうですね。
葛西臨海水族園も、1990年に毎日芸術賞、1991年にBCS賞を受賞しています。
谷口吉生先生はガラスの使い方がなんとも見事です。
葛西臨海公園展望広場レストハウス
出典:http://www.tokyo-park.or.jp/announcement/026/detail/33073.html
谷口吉生先生のガラスの作品の代表作とでも言えるではないでしょうか。
クリスタルビューと言うだけあって、4方がガラスになっているのは圧巻です。
また、中からは東京湾が綺麗に見えますので、とても気持ちの良い空間です。
これも葛西臨海公園内にありますので、水族館の帰りに合わせて見ていきたいですね。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・丸亀市立図書館
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%8F%A3%E5%90%89%E7%94%9F
1994年 村野藤吾賞を受賞した、「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・丸亀市立図書館」
谷口吉生先生の作品には、芸術に関するものが非常に多く、資生堂アートハウスも美術館であり、土門拳記念館は、写真の美術館。そして、この作品も美術館です。
外観から、アート色が出ているファサードで、そのまま絵を書いてあることがなんとも芸術的に表現されるという、キャンバスを建築にスムーズに取り入れています。
東京国立博物館法隆寺宝物館
東京上野にある、「東京国立博物館法隆寺宝物館」
この作品も、2001年に「日本建築学会賞」を受賞しています。
谷口吉生先生の、直線とガラスの使い方が、中に入りたい気持ちを促します。
また、ガラスを多様しているところから、中に入ると、外から見て思うよりも明るいという特長があります。
ニューヨーク近代美術館新館(MOMA)
2004年当時にかなり話題になったのを覚えていますが、ニューヨーク近代美術館新館を谷口吉生先生が設計。
美術館の建築と言ったら、谷口吉生先生と行っても過言ではないのではないかと思います。
建築を志している人で、ニューヨークに行った時には、谷口吉生先生の作品を見る為に、MOMAに行った人も多いのではないでしょうか。
GINZA SIX 「銀座シックス」
出典:銀座シックス
そして、銀座シックスがオープンとなります。
こちらも外観はガラスを多様しております。そして内部には、大きな吹き抜けもあり、とても開放的な空間が演出されています。
また、美術館を多数建築されてきたからこそ、商業施設と言ってもアート作品を展示し魅せる方法はお手の物ではないでしょうか。
銀座シックスに遊びに行く時は、是非とも、建築物と一緒にアートの飾り方にも注目してみたいですね!
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