都内の場所がらからなのかもしれませんが、外国籍の方で新築一戸建てを購入される方が非常に増えてきました。
一ヶ月でご案内したお客様の8割は外国籍の方だったなんてこともあるほど、外国籍の方が一戸建てを購入されるのは一般的になってきています。
そして、外国籍の方の購入で大きなポイントとなるのは、住宅ローンを借りられるかどうかという点。
永住権があれば、日本国籍と同じですので、問題なく住宅ローンが借りられます。(もちろん個人の属性にもよりますが。)
問題となるのは、永住権がない場合ですね。
外国籍で永住権がない場合、ある一定の流れで住宅ローンが借りられる銀行を探すことが多いです。
実際の現場では、どんな流れでどの銀行を当たっているのか?
住宅ローンを借りる為の銀行が掲示している条件を紹介していきます。
大前提で違いが出てくる条件
インターネット上の情報を見ている限りあまり意識されていないなと思うのは、配偶者の国籍です。
住宅ローンを借りる人が夫で外国人だとすると、妻の国籍が日本なのか、もしくは永住権があるのかというのもチェックすべきポイントです。
例えば、新生銀行は、永住権がなくても住宅ローンが組めますとよく情報を見ますが、
実際のところ、新生銀行の公式ホームページには以下のような注意書きがあります。
お申込人が外国籍の場合
- 永住許可を保有されている場合には、日本国籍を有する個人の方と同条件となります。
- 永住許可がない場合には、日本国籍を有している配偶者または永住許可のある外国籍の配偶者が連帯保証人になっていただくことが条件となります。
出典:http://www.shinseibank.com/powerflex/housing/application/
つまり、外国籍の方が新生銀行で住宅ローンを借りる場合は、夫婦どちらかが永住権を持っているか日本人である必要があり、さらに連帯保証人になる必要があります。
関連:新生銀行の住宅ローンの特徴!安心パックを分かりやすく解説!本当のメリットは・・・?
外国籍で永住権がない場合は、まずこの可能性があるかないかで大きな違いがあります。
夫婦どちらかが日本国籍および永住権がある場合は間口が広くなりますので、新生銀行含めてさまざまな銀行に住宅ローンを借りられるか聞いてみると良いでしょう。
夫婦ともに外国籍で永住権がなくても住宅ローンを借りられる日本の銀行
夫婦ともに外国籍で永住権がない場合に、まず相談しているのは、三菱UFJ銀行です。
三菱UFJ銀行は条件がはっきりしていますので、以下の条件がクリアできれば借りられる可能性は高いと思います。
・日本に来てから5年以上が経っている
・仕事の勤続が3年以上
・自己資金が2割以上
(例えば4000万円の物件を購入する場合は、800万円+諸費用分は現金で支払う必要あり。)
・日本語が理解できること。(通訳ではダメで直接の会話が可能であること。)
また、もしも配偶者が、日本人もしくは永住権がある場合は、連帯保証人として入ってもらう必要があります。
連帯保証に関してピンとこない場合は下記コンテンツをご参照ください。
関連:連帯保証人と物上保証人と連帯債務者の違いを分かりやすく図解してみる。
永住権がない場合の審査条件は、永住権あり、もしくは日本国籍の場合に比べるとかなり厳しい条件ということが分かります。
というのも、もしも住宅ローンの支払いが困難になった場合に、外国に帰られてしまうと追いきれないという理由があるようです。。。
つまり、永住権なしで、住宅ローンを組む場合は、「長く勤めて、お金をしっかりためておく。」ということが必要ということですね。
日本の銀行で住宅ローンを借りられない場合
三菱UFJの条件が満たせない場合は、外国の銀行での住宅ローンとなることが多いです。
・中國銀行(バンク・オブ・チャイナ)
・SBJ銀行(ANY住宅ローン)
など、永住権がなくても融資が可能な銀行で住宅ローンを借りられるケースがあります。
また、母国の銀行に相談するというのも一つの手段です。
実際に、母国の銀行に現金の預け入れが多い場合に、即日融資の承認がおりたということもありました。
もしも、心当たりがあるのであれば、あたってみるのも一つの手段と言えそうですね。
住宅ローンは、各銀行によって審査基準が違いますので、特に永住権の有無やご家族の状況なども含めて数多くの銀行に相談してみると良うのは、手間はかかりますが大事なことですよね。
たった一つの銀行でも融資の条件があって借りられれば、家の購入が叶うわけですので。
可能性がありそうな銀行はのきなみあたっていきたいですね。