新生銀行の住宅ローンは、なんとな~く良さそうというイメージをずっと持っていました。
ですが、なんとな~くだったので、本当に良いのかどうかしっかりと比較してみることにしました。
その結果、「なんとな~く良さそう」であって本当に良いのか明確に分かっていなかった原因は、住宅ローンの商品内容が他の銀行とは違う特徴で組み立てられていて、比較しにくいという点にあったのだなと。
新生銀行の住宅ローンの特徴と詳細をしっかりと研究してみると、新生銀行は人によっては、最適とも言えるし、人によっては他の銀行の方がメリットが出るということが分かってきました。
ここでは、新生銀行の住宅ローンの特徴と、安心パックというなんとなく分かりにくい商品を分かりやすく解説していきます。
また、個人的に感じる新生銀行の住宅ローンの本当のメリットについて言及していきたいと思います。
目次
新生銀行の住宅ローンはなんと言っても初期費用が安い!
出典:新生銀行公式HP
最大の特徴と言ってしまえばそれまでですが、新生銀行の特徴はなんと言っても、初期費用が安いということ。
保証料が0円
その上で、
手数料が、54,000円(税込)、108,000円(税込)、162,000円(税込)のいずれか。
なぜ3パターンあるかを紐解いていくと、新生銀行の住宅ローンの特徴が把握できます。
安心パック、W、Sを分かりやすく解説!
安心パックはオプションで必須のサービスではありません。
住宅ローンだけの申込みも可能です。その場合の手数料は54,000円ということですね。
では、安心パックのオプションをつけるかつけないかを考えていきましょう。
安心パックって何?シンプルに言うと?
安心パックは、簡単に言ってしまうと他の銀行で言うところの全疾病保証です。
全疾病保証をつけるかどうか=安心パックをつけるか否かと考えて良いでしょう。
おまけ的な要素で、コントロール返済とありますが、「繰り上げ返済すれば、お金が大変な時に元本の返済を先延ばしできますよ。」という内容です。
考え方としては、「いざという時の為に現金を残しておきたいから繰り上げ返済に躊躇する。」ということがあっても、いざという時は、「先延ばしできる」ので繰り上げ返済して良いですよ。
と読みかえられます。もちろん繰り上げ返済をしておくと利息の支払いは減ってきますので、メリットはあります。
その安心を付帯していると言えますので、安心パックをつけた場合は活用できるサービスだと言えます。
ですが、決定的なのは、全疾病保証と言えそうです。
他の銀行では、全疾病保証0円とありますが、事務手数料の中で保険料をまかなっていると考えると、わずか54000円の手数料上乗せで、全疾病保証がつけられると言うなら安いと言えそうです。
ちなみに、ネット銀行でよく目にする手数料は、借入金額の2%+消費税ですので、3000万円借りるなら、64.8万円(消費税8%で計算)となりますので、いかに安いかが分かります。
安心パックW、安心パックSとは?分かりやすく説明すると?
WとSでどっちが手厚いの?
と考えるとわかりにくくなりますが、どちらかのサービスを選択できると考えると良いでしょう。
両方とも付帯はNGです。
どちらも、安心パックに加えて追加のサービスがあります。
Wは、育児・家事代行サービスが付帯するもの(+安心パック)
Sは、自然災害に備える保険が付帯(+安心パック)
となります。
割安な価格で、これらのサービスを付帯できますよ!
という商品設計ですね。
自然災害に備える保険は、他の銀行ですと金利0.1%上乗せといった条件が多いですので、それが、50000円(税抜)でつけられるなら安いと言えます。
家事代行サービスも同じく、正規で申し込むよりは安く利用できると考えれば良いでしょう。
ですが、注意点があって、変動金利では使えません。
固定金利選択型でのみ付帯できるサービスとなります。
個人的な考えではありますが、当初固定金利の方が変動金利よりも高くなると考えています。というのも当初固定金利は安くても、固定金利の期間の終了後ははじめから変動を選んでいるよりも高くなります。
そして、高い期間の方が住宅ローンの返済期間の大半を占めることになるので。。。
それを見ると、安心パックS、安心パックWは、固定をまぜないとつけられないということは、収支の関係が見受けられると思っています。
逆に言うと、当初固定金利を選ぶなら割安で付帯できるサービスがあるので、共働きの家庭や自然災害に不安がある方はメリットが出ると言えます。
安心パックを整理すると
変動金利なら、安心パックをつけるか検討しましょう。
固定金利を混ぜるなら、安心パックW、安心パックSも選べるのでその時は検討してみましょう。
ということが言えます。
新生銀行の住宅ローンの基本スペック
安心パックを理解した上で、基本スペックを確認します。
変動金利・・・0.6% (90%までの融資だと-0.05%)つまり、最安で0.55% (2019年1月29日現在)
団信・・・基本は付帯で手数料54,000円。全疾病つけるなら手数料+54,000円
保証料・・・0円
となります。
新生銀行の新生プラチナの魅力!
出典:新生銀行公式HP
新生プラチナという、新生銀行の優遇制度があります。
他行への振込手数料やATMの利用手数料が無料になるというようなサービスです。
新生銀行の場合はゴールド、プラチナとあるのですが、住宅ローンを組むとプラチナになります。
では、新生プラチナはどのようなメリットがあるのか見ていきます。
ATM利用手数料無料
出典:新生銀行公式HP
24時間0円でATMが使えるってかなり魅力的です。
海外の取引に強い
新生プラチナになると、海外送金が月1回無料だったり、為替手数料が割引だったりと外貨に対するサービスが手厚いです。
もともと新生プラチナの方は手数料3万円引き!
住宅ローンを利用して新生プラチナなる魅力もありますが、もともと新生プラチナの方は手数料が3万円引きになります。
新生ゴールドの場合は15000円引きです。
「だったら、新生銀行の口座開設を先にして、該当のランクになってから住宅ローンを申し込んだ方がお得じゃないの?」
という疑問もわきます。もちろんそうなのですが、実は新生プラチナになるのが大変
・預け入れ資産2000万円以上
・外貨預金などの投資商品が300万円以上
・金銭信託1000万円以上
・ラグジュアリーカードの引き落とし口座に指定してあり支払い残高があること
のいずれから一つ以上の条件を満たすことが必要です。
カードの引き落としがやりやすいのかなと思いきや、ラグジュアリーカードの年会費は50,000円以上ですので決して安くはないですよね。
このように実は新生プラチナのステージになるのには、かなり条件が厳しいのですが、それゆえにサービスも手厚いと言えます。
住宅ローンを組むことで、新生プラチナになるというのは実はかなりつかえるメリットなんじゃないかなと思います。
外国人で永住権がなくても借りられる?
外国人(外国籍)で永住権がある場合は、日本人と同じ条件での審査となるのはどこの銀行も同じです。
ですが、外国人で永住権がない場合、住宅ローンを申し込めるところは限られてきます。
新生銀行の場合は、永住権がない外国人の場合は、単独ではNGです。
ですが、配偶者が日本人、もしくは永住権のある外国人の場合はOKです。
OKですが、連帯保証人になることが条件です。
接客していて思うのは、このパターンに当てはまる方も多いと感じています。
永住権がないからと諦めている方で、このパターンが可能な場合は、新生銀行はおすすめですよ。
新生銀行のTポイントプログラムの魅力!
新生銀行で住宅ローンを借りると実はTポイントポイントがもらえます。
住宅ローンの借入時に、借り入れ金額に応じて最大20000ポイントがもらえます。
具体的には、2000万円以上の借り入れで、20000ポイント。
1000万円~2000万円で10000ポイント。
500万円~1000万円で5000ポイントがもらえます。
お得なサービスですよね。
この他にも新生銀行での振込や引き落とし口座の設定など、各種取引でTポイントがたまりますので、普段Tポイントをためている方にとっては、嬉しいポイントと言えそうです。
また、毎月1000ポイントがもらえて10年間で120,000ポイントがもらえるというショッキングなサービスがありますが、ステップダウン金利タイプ(固定金利)での申込みが必要となりますし、事務手数料が162,000円(税込)となりますので、じっくり検討が必要かと思います。
Tポイントの情報は、2019年1月現在の情報で記載しています。住宅ローンのお申込みの際は必ず新生銀行の公式サイトにてご確認ください。
まとめ~新生銀行の住宅ローンがおすすめの方~
新生銀行の特徴を紹介してきました。ポイントは安心パックを読み解くことでしたね。
最後に、まとめてとして、新生銀行の住宅ローンをおすすめできる方の特徴を整理しておきます。
新生銀行をそもそも使っていて、新生ゴールドおよび新生プラチナの方
初期費用をとにかく押さえたい方
海外送金や外貨両替の利用頻度が高い方
ATMの時間外手数料を払う機会の多い方
自己資金が1割以上ある方
という方におすすめできます。
そもそも新生銀行のサービスを利用している方にとっては、新生銀行の住宅ローンをそのまま組んで問題ないのではないでしょうか。
これらに該当しない場合で、ネット銀行での住宅ローンを検討する場合は、初期費用を押さえたいのか、総額を押さえたいのかで判断していくと良いでしょう。
大前提として、初期費用をおさえたいという方には特におすすめできます。
一方、自己資金で最初に1割以上支払えるという方にもおすすめできると言えます。
例えば、4000万円を35年間の返済で住宅ローンをかりる場合の手数料、保証料をまとめみます。
全疾病保証付きの場合で考えてみます。
4000万円,35年返済 | 新生銀行0.6% | 新生銀行0.55% | 0.457%変動金利の場合 |
手数料 | 108,000円 | 108,000円 | 864,000円(2.16%) |
利息 | 4,356,854円 | 3,982,582円 | 3,291,843円 |
合計 | 4,464,854円 | 4,090,582円 | 4,155,843円 |
この差額をみると、0.6%の金利だと35年で、新生銀行の方が309,011円高いと言えます。
ですが、0.55%となると、新生銀行の方が65,261円安いことになります。
金利だけじゃなくて、手数料も含めて考えてみると、実は新生銀行がかなり安いと言えますね。
なんとな~く、良さそうというイメージの新生銀行の住宅ローンですが、詳細を検討してみた結果、自己資金があまりない人、もしくは自己資金が1割以上ある人にとってメリットが出やすい住宅ローンと言えそうです。
新生銀行の住宅ローンは特徴が際立っている分、当てはまる方にとっては、とても良いサービスと言えそうですね。