「家を購入する時には、優先順位が大事ですよ~。」というのはよく聞きます。
確かに優先順位は大事です。
大事ですが、優先順位をつけるにも、「何を基準として順位をつけて良いのか分からない。」ということはありませんか?
考えることが漠然としすぎてていまいちピンとこないとこもあるでしょう。
今回は、家、特に一戸建てを買う時に想定されうる優先順位を絞り出してみましたので紹介していきたいと思います。
家を買う時の優先順位一覧
さまざまな状況を書き出してみたところ、かなりの項目に広がりました。
これだけの項目の全てが希望どおりに叶うというのは、現実的にはほぼ不可能と言っても良いのではないかと思うわけです。
そのため、「何を優先するのか、妥協できるポイントはどこなのかを知ることが大事です。」と言われるわけですね。
それぞれのカテゴリーごとに要件を見ていきましょう。
家族のこと
まず大前提として家族のことにも優先順位がありますよね。
夫婦どちらかの実家の近くに買うのか、今住んでいる子供の学区を優先するのか、はたまた仕事を優先するのかによってまず土地を探す条件が変わってきますよね。
住宅のトレンドで、「職住近接」や「育住近接」というような考え方は、この部分の考え方になりますね。
関連:育住近接とは?職住近接と比較するとメリット・デメリットは?
また、親のこともあるでしょう。実家を継ぐのか継がないのかでも考え方は変わってきますし、介護のことも考えると、親を呼べるようにしておくのか、それとも親の近くで生活するのかという違いも出てきます。
友人のこと
優先順位としては、あまり話題にあがってこないかもしれないですが、友達の近くが良いという考え方もあります。
地元意識ということとも言えますが、友人のことも実は優先順位の中に入ってくることもあります。
特に、友達を家に呼んで、ホームパーティーなどをする場合は、プライベートな空間とパブリックな空間を分けやすい家だと良いかなという発想も出てきますね。
予算のこと
大前提となるのは予算のことだと思います。
どれだけ良い物件があったとしても予算がなければ買えないのは当たり前のことですね。
住宅ローンをいくら借りられて、現金をいくら使えるかというまずは、ざっくりした予算を把握してその中で、物件購入へと進む流れになりますね。
ここまである程度見えてくると、自ずと、どこのエリアのどういう建物を買うかという選択肢に進むかと思います。
土地と建物を選ぶ時の優先順位
エリアの優先順位が高い場合には、そのエリアの中で探す必要も出てきます。
ただしエリアが狭すぎるとなかなか物件が出てこないということにもなりますので、どこまでが許容範囲か、時期的なことも含めて検討する必要があるかと思います。
その中で、具体的に土地と建物を見るときにどういう判断基準があるかを見ていきます。
土地のこと
土地に関しては、大きく分けて2つの角度からの検討が出来るかと思います。
一つは立地。
立地に関しては、駅徒歩○○分。学校やスーパーまでの距離などのある場所の話です。
もう一つは地型です。
地型は、土地の形ですね。
整形地というように土地の形が正方形や長方形などのように整っているのか、そうでないのか。
敷延もしくは旗地と呼ばれるように、奥の方が広がっている土地なのかという土地そのものの状態による判断材料が出てきます。
さらには車が必要な場合、車によっても入れられる、入れられないが出てきますので、その可否も検討材料でしょう。
ちなみに、土地の形によって、建物の形や間取りが変わってきます。建売住宅を買う場合は、プランが決まってきますので、それの良し悪しを判断すれば良いのですが、注文住宅を建てる場合、特に注意が必要となります。
建物のこと
建物のことに関しては、もっとも目立ちやすい違いですので、各々優先順位を考えているかと思います。
例えば、対面キッチンが良いとか、お風呂は1坪タイプは絶対に譲れないとか、部屋数は4部屋でとか・・・
なかには、高齢者と一緒に住むので、リビングと水回りは1階に絶対に必要という場合もあります。
ここは、楽しみながら考えられるポイントだと思いますので、楽しみながら実際の物件を見学してみると良いかと思います。
優先順位を決めるポイント
最後に、お客様を案内している時によく話している優先順位を決めるコツを紹介しておきたいと思います。
それは、
「変えられるものと、変えられないものを区別する。」
ということです。
どいうことかと言うと、
当たり前ですが、土地の位置や形は変えようがありません。
職場の近くというのは、転勤がない人にとっては変わらないものかもしれませんが、転勤がある人にとっては変わるものですね。
また、対面キッチンなどの設備に関しては、リフォームすれば変えられるものとも言えます。
外観のデザインもそうかもしれまんね。塗装したり張替えをすれば変えられます。
また、家族の成長ともに変わる住まいの使いかもあるでしょう。
今、目の前にある建物の良し悪しに加えて、時間とともに変わるものと変わらないものも考えると、その家族毎の優先順位がよりはっきりと見えてくると思います。
以上、優先順位に関して考えてみましたが、家という大きな買い物に対して一つの参考になれば嬉しく思います。