マグニチュードと震度。
地震の報道がある度にそのどちらかの数字を聞いて何かしらの判断をしています。
ですが、ふとした時に、震度とマグニチュードの違いって何だっけ?
と思うことも。
ということで、マグニチュードと震度の違いをまとめてみました。
また、過去の大地震では、マグニチュードと震度の関係はどうだったのか、比較表を作成してみました。
マグニチュードと震度の違い。
マグニチュードは、地震のエネルギーの大きさを表す指標。
計測は震源地です。
震度は、地震による揺れの強さを表す指標。
計測はそれぞれの場所です。
これを図にすると、冒頭の画像のようになります。
つまり、一つの地震に対して、マグニチュードは一つの値のみですが、
震度は、計測する場所によってさまざまな震度になります。
なので、最大震度5というように、「最大」という場所が出てくるわけです。
どちらかというと、マグニチュードよりも、震度の方が体感的に理解できると思いますが、
実際に揺れの体感を数値化したものが震度なので、当たり前なのかもしれないですね。
過去の大地震のマグニチュードと震度の比較表
マグニチュードと震度の違いは分かりました。
では具体的には、過去の大地震のマグニチュードと震度はどのような関係性になっているのか?
震度とマグニチュードを区別して考えると気になりますね。
比較表を作成してみます。
ちなみに、余談ですが、大地震というのは、マグニチュード7以上のものと定義されているようです。
そして、巨大地震は、マグニチュード8以上を指すそうですが、具体的に定義されているわけではないようです。
日本最古の地震
年 | 地震名 | マグニチュード | 最大深度 |
599年5月26日 (飛鳥時代) | 推古地震 (大和国/奈良県) | 7 | 不明 |
記録に残る日本史上最初の地震が、この推古地震とのことです。
マグニチュード7。
そんな時にすでに計測できてたなんて、さすが地震大国。。。
と思いたくもなりますが、マグニチュード7は推定のようです。
日本での地震計測はいつから始まった?
日本では、地震計による計測がはじったのは、1885年(明治18年)。
なので、この年よりも前の地震は、「歴史地震」と呼ばれるそうです。
震度7の地震とマグニチュードの関係
震度7が記録されたのは、過去5回です。その時のマグニチュードを一覧表にすると。
年月日 | 地震名 | 震源地 | マグニチュード | 震度7の場所 |
1995年1月17日 | 兵庫県南部地震 | 淡路市 | 6.6(7.3) | 兵庫県神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市、淡路市 |
2004年10月23日 | 新潟県中越地震 | 新潟県中越地方 | 6.6(6.8) | 長岡市 |
2011年3月11日 | 東北地方太平洋沖地震 | 三陸沖 | 9.0(8.4) | 宮城県栗原市, 栃木県芳賀町 |
2016年4月14日 | 熊本地震 | 熊本県熊本地方 | 6.2(6.5) | 熊本県益城町 |
2016年4月16日 | 熊本地震 | 熊本県熊本地方 | 7.0(7.3) | 熊本県益城町、西原村 |
※マグニチュードの表記は、Mw(Mj)となっています。
Mw:「震源における断層運動の大きさ」を反映したモーメントマグニチュード。様々な解析の結果、後日発表されるもの。国際的に使われているマグニチュード。
Mj:気象庁マグニチュード。地震発生直後に気象庁が発表するマグニチュード。
という違いがあります。
震源地のマグニチュードの大きさと、震度の関係性がイメージできます。
マグニチュードの大きさを見てみると、マグニチュード8がどれほど大きい地震なのかが分かります。。。
そして、マグニチュードの大きさもさることながら、どこを震源として地震が起きたかで被害の程度が異なることも分かります。
また、震源地が海側であれば、津波による被害の可能性も出てくることも注意点です。
マグニチュードと震度の違いを適確におさえることと同時に、地震に対する知識を広くもち、できうる対策はとっていきたいですね。