バイオマス発電に注目が集まってきており、頻繁に耳にする機会も多くなってきました。
バイオマス発電は、再生可能エネルギーとしての発電に位置付けられており、環境問題を考えるとその発電方式に期待は高まります。
ですが、バイオマス発電の仕組みは、木質燃料などを燃やして発電と排熱を利用するという仕組み。
関連:バイオマス発電の仕組みを簡単に説明!メリット・デメリットは?
そう、燃料を燃やして発電しているのに、再生可能エネルギーとして位置づけられています。
これって、違和感感じませんか?
そもそも再生可能エネルギーって何?
再生可能エネルギーというとエコと言うかってなイメージを持っている私ですが、そのイメージは、調べてみるとあたらずしも遠からずという実態でした。
再生可能エネルギーの定義は、
「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」
によって下記のように定められています。
「再生可能エネルギー源」とは、太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるものをいう。
引用元:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H21/H21HO072.html
化石エネルギーというと、石炭、石油、天然ガスなどによるもので、その枯渇が危惧されています。
この代替エネルギーとして、永続的に使える資源を再生可能エネルギーとしているということですね。
永続的に使えるエネルギーとして、太陽光、太陽熱、風力、水力、地熱は非常に分かりやすいですね。
永続的に使えるので、再生可能エネルギーです。
バイオマス発電はなぜ再生可能なのか?
バイオマスとは、農林水産省によって、
家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことをバイオマスといいます。
引用元:http://www.maff.go.jp/j/biomass/
と定義されています。
木材や植物性や家畜からの排泄物などは確かに再生可能ですね。
この再生可能のバイオマスを発電の燃料としているので、バイオマス発電は再生可能エネルギーというわけです。
バイオマス発電が再生可能エネルギーとされている理由です。
バイオマスタウン構想を理解しよう。
出典:http://www.maff.go.jp/j/biomass/b_town/pdf/bt01.pdf
こちらは、農林水産省のバイオマスタウンのイメージ図です。
こうやって全体像で見ると、バイオマス発電もイメージしやすいですね。
農林水産省は、平成18年に「バイオマス・ニッポン総合戦略」を立ち上げて、バイオマスタウン構想を描き進めてきています。
今からもう10年以上も前ですね。
そして、平成23年時点で、全国のバイオマスタウンは318地区となってます。
バイオマスの活用は、地域全体での構図を描いて実はどんどん進んできています。
その中でバイオマス発電所の設置がさらに注目を集めている状況というわけです。
バイオマス発電と聞くと新しいもののようなイメージがありますが再生可能エネルギーとしてのバイオマスを見た時に、家畜の排せつ物を、畑のたい肥として利用するというのは、かなり前から利用されていることですよね。
地球温暖化の問題がいよいよ深刻に感じる昨今、今後のバイオマスの動向にはますます注目と期待が集まります。