無垢材のカタログなどを見ていると、UNIと書いてあったり、OPCと書いてあったりします。
実は無垢材にも樹種以外の種類がありますが、あまり知られていないようにも思います。
ですが、UNIとOPCの違いにより仕上がりの雰囲気は変わってきます。
仕上がりのデザインにこだわりが強い場合には是非ともチェックしたいポイントです。
無垢材のUNIとは?
無垢材のUNIは、Unitedの略となります。
Unitedの和訳は、「結合した」とか「一つにまとまった」という意味になります。
United States of AmericaのUnitedですね。
無垢材のUNIは、文字通り、結合したもので床材の1枚が構成されているものです。
この写真の無垢材は、一枚の長さが1820mmですが、その中で何枚かを結合してつくられています。
なので、無垢材の木目が一枚の中でいくつか変わってきます。
結合と言っても、複合フローリングとは違い、無垢材どうしを長手方向(長い方向)で結合していますので、無垢材であることに違いはありません。
無垢材のOPCとは?
OPCは、「One piece」の略です。
One pieceとは、「一つ」「一かけら」という意味となります。
無垢材で言うところのワンピースは、「一枚もの」という意味です。
UNIが「結合したもの」に対して、OPCは「そのまま一枚のもの」という違いが分かります。
こちらの写真がOPCの無垢材。
写真を見て横向きに一枚そのままなので、木目が連続になっているのが分かります。
UNIとOPCはどっちが良いの?
では、UNIとOPCはどちらの方が良いのでしょうか?
これは、結論からすると好みとの違いであるかと思います。
ただし、価格や商品の種類は違いがあります。
価格は、OPCの方が高いですし、商品の種類に関しては、UNIの方が多いです。
やはり一枚ものをそのまま使うとなると木材から取り出せる量も少なくなりより希少価値があがると言えます。
UNIの場合、繋ぎ合わせることが出来るので生産しやすいという点、また品質においても管理しやすいという特長があります。
木には、節や割れなどの弱い部分があるのですが、それを部分的にとりのぞきジョイントすることが出来るという点で品質が整います。
OPCは高価ではありますが、繋ぎ合わせもせずに木目がそのまま一枚になっていますから、全体的に連続した木目の空間になりますので、UNIよりも自然に近いナチュラルな空間ができるかと思います。
UNIもOPCもどちらも使ったことはありますが、どちらも無垢材ですので雰囲気は良いです。
そして、UNIかOPCかの選択よりも、全体の雰囲気は、樹種による違いが大きいと思います。
また、樹種やメーカーによって、床材の幅も異なってくることが多いです。そして、床材の一枚の幅の広さでも仕上がりの雰囲気は大きく変わります。
樹種によっても、無垢材の金額はかなりかなり違いがあります。また床材だけではなく、家全体で考えた時に、全体的な予算によってもどこまで選べるか?という話に当然なるかと思います。
つまり、UNIかOPCか迷ったら、全体的な予算から見て判断することが大事になりそうです。