2019年秋ドラマの同期のサクラ。
1話の中で主人公の北野サクラ(高畑充希)がガウディの名言を通して夢を語る感動的なシーンがありました。
建築家はもちろん、クリエイティブに携わる多くの方にとって、感銘を覚えるシーンだったのではないでしょうか。
同期のサクラは、大手ゼネコン・花村建設の同期入社の仲間との10年間を描くストーリー。
ゼネコンの建設会社が舞台とあって、建築的にみても面白い内容になっています。
こちらでは、ガウディの名言の紹介とともに、同期のサクラと建築について感じたことをまとめていきます。
同期のサクラで引用されたガウディの名言!
同期のサクラの中で登場したガウディの名言は、次の言葉。
「諸君!明日はもっと良いものをつくろう!」
サグラダ・ファミリアをつくっている時にガウディがスタッフに毎日言った言葉とのことです。
ガウディと言えば、言わずとしれた世界的な建築家。
永遠に未完成のサグラダ・ファミリアの建築家ですね。
サグラダ・ファミリアは私も実際に見に行ったことがありますが、普通の街の中に突然巨大な建造物がそびえ立っているのが印象的でした。
そして、サグラダ・ファミリアを見にいくと、工事中の建設現場になっていていたるところで工事をしていますが、中をちゃんと見学できる観光スポットとなっています。
そしてどんな工事をしているかと言うと、彫刻家が掘って作業しているのですね。その時に思ったのは、サグラダ・ファミリアは建築物であると同時に彫刻なのだと。
アントニ・ガウディの名言の中に次のような名言があります。
建築とは光を操ること。
彫刻とは光と遊ぶことだ。
ガウディは建築家であると同時に彫刻家でもあるんですね。まさに芸術家です。そして、建築とは光を操ることというのも非常に納得できる名言です。
光を操ることがとても上手い建築家だと個人的に思うのは、安藤忠雄さん。光の教会などまさに、光を操ってできている名作ではないでしょうか。
光の教会は下記インタビュー動画に掲載されています。
ガウディ建築とバルセロナ
またガウディの作品は、バルセロナの至るところに点在しています。
グエル公園は有名ですね。
普通に賃貸住宅として利用されているものもあったのには驚きでしたが、それほどたくさんあります。
スペインのバルセロナに行く機会がもしあれば、ガウディ巡りはおすすめです。
同期のサクラは建築的に見ても面白い!
1話の中で時折東京の建築物が登場していました。
田舎から東京に出てきて素晴らしい建物をサクラが写真に撮るシーンが頻繁に見受けられました。
冒頭では、新宿のコクーンタワー。西新宿のアイランドタワーのモニュメントなども写っていました。LOVEの文字ですね。
たまには都会の風景等
モード学園コクーンタワー越しの都庁
アイランドタワーのLOVEオブジェ(裏側)
天文間を歩くだけで人に酔ってた私が
こんなところを平気で歩くようになるなんてね都会は人を変えるゼ(´<_` ) pic.twitter.com/wrfjuiSB7B
— たぶんENO (@afroeno) October 9, 2019
そのほか2009年が舞台ですので、完成前のスカイツリーの話題も出ていたりとなかなか建築的にも面白いです。
まだ同期の課題で建築の模型を作るって提出するという内容がストーリーの中で登場していました。
試行錯誤しながら模型をつくる様子は建築系の大学を出た方にとっては懐かしい記憶が蘇るシーンだったのではないでしょうか。もちろん私も懐かしく見ていてまいたが。。。
模型材料買いだしに行くとか地味にノスタルジックに感傷的な気持ちになります。
ドラマの中で、サクラの夢は、「ふるさとの島に橋をかけること。」とありました。
そのため、橋をつくる仕事ができるゼネコンの土木部を希望しています。
そう言えば、橋をかけることを夢にしていたドラマの女性がいたなと思ったら、2010年に放送されたドラマ「フリーター、家を買う」の中のヒロインとして登場していた香里奈さん演じる千葉真奈美役。
女性も土木で活躍するんだなと新鮮さがありましたが、時代の変化とともに現場に携わる女性も増えてきましたね。「サクラは橋をかける仕事に携わることができるのか?」今後のストーリーに注目です。
このように同期のサクラは、建築的な目線からも面白いドラマです。
建築に携わっている方は、チェックしてみると秋の夜長を楽しめそうですね!