感震ブレーカーの人気がじわじわ広がってきています。
建売住宅でも標準仕様にしたりと一般的になりつつあります。
とは言え感震ブレーカーって何?という方もまだまだ多いですよね。
そこで、感震ブレーカーとはなにか?という点とどんな種類がいくらぐらいで販売されているのか、また補助金制度について紹介していきます。
感震ブレーカーとは?必要な理由は何?
感震ブレーカーとは、地震の揺れを感じたら自動的に落ちる仕組みになっているブレーカーのことを言います。
では、なんで地震の揺れを感じたら電気を切った方が良いのかと言うことですが、それは火災予防の為です。
地震の後の火災は大きな被害をもたらす要因ではありますが、火災の原因となるのが地震直後に停電となって、電気が復旧した時に、電線の損傷や倒れた電熱器などから発火して火事になるということがありえます。
避難していることもあるため、復旧した時にどうなっているかが確認できない状況は多いにあります。
その為、震度5以上の地震を感知したらブレーカーが自動的に落ちて、通電後も自動的には電気が通らない仕組みの感震ブレーカーに注目が集まっています。
感震ブレーカーの設置の補助金制度があります!
感震ブレーカーの補助金制度は、かなり細かい地域を単位として運用されていることが多いです。
〇〇町△丁目
というような単位で補助金もしくは無償配布。さらに設置補助という形までとっている自治体もあります。
エリアを非常に細かく限定している背景には、木密地域での火災発生を避けたいという意図があります。
地震発生時の火災の怖さは下記コンテンツにて動画にて解説していますのでよろしければご参照ください。
関連:木密地域に潜むリスクとは?東京都の説明動画が怖すぎる。
補助金額は3000円が多いようです。
補助対象の地域なのかどうかも含めて、詳細は各市区町村のホームページ等でご確認ください。
感震ブレーカーの3つの種類と価格
感震ブレーカーには大きく分けて3つの種類があります。
それぞれを説明していきます。
ブレーカータイプ
そもそもブレーカーにセンサーを取り付けておいて、震度5以上を感じた時には、電気を遮断する仕組みです。
新築時で標準にしようとしている動きはこのタイプになります。
後付けする場合の2つの種類
ブレーカーそのものに内蔵されているもので、最初から取り付ける場合におすすめ。
費用は、5万~8万円程度で電気工事が必要になります。
後付できるタイプもありますして、この場合の費用は2万~4万円程度で、別途電気工事も必要になります。
電気工事がいらない簡易的なものとしては、2種類ありますので、続いてご紹介していきます。
コンセントタイプのもの
こちらのタイプに関しては、動画がありますので、見てもらうのが一番分かりやすいと思います。
こちらの場合は、コンセントに設置するだけですので扱いが非常に簡単です。
価格は、12800円(税込)(2018/12/8現在)です。
後付けするならヤモリがおすすめ!?
さらに簡易的なものもあります。
それは「ヤモリ」に代表されるように、物理的にブレーカーを落とす仕組みです。
市区町村が3000円の補助金や無償配布をすすめているのはこのタイプの感震ブレーカーを想定しているものになります。
価格も3000円~4000円程度で購入できますので、簡易的ではありますが、感震ブレーカーをいますぐ設置して火災防止に努めようと思うと良い商品と言えますね。
まとめ~デメリットをしっかり把握しよう!
以上、感震ブレーカーの役割や種類と価格について紹介してきました。
最後に、感震ブレーカーを設置する場合の注意点をお伝えしておきます。
感震ブレーカーのデメリットは、震度5以上の地震がおきた時に、自動的にブレーカーが落ちるというものです。
震度5という混大きな地震があり、さらに「ブレーカーが落ちる=電気が消える」となるとかなり焦ってしまうことが予想されます。
日中であれば、まだ良いかもしれませんが、夜に強い地震がおきてさらに停電というとかなり恐怖を感じることになると思います。
そして、真っ暗の中で避難するのも危険です。
そのため、感震ブレーカーを設置するからには、(しない場合もそうですが。)懐中電灯などを同時に設置しておくことをおすすめします。
また懐中電灯も寝室のみならず、リビングなど、居る場所によって比較的すぐに取れる場所に置いておき、そこにあることを把握しておくことが重要ですね。