自宅の新築を考えている時に、オンライン上で見つけた商品でありましたが、調べてみると実に理にかなった製品だと感銘を受けました。
木造の一戸建てでの地震対策としては、耐震性能を上げるか、制振装置を設置するかのどちらの選択肢をとるしかないと思っていました。
免震装置がつけられれば一番良いなとは思っていましたが、予算的にもあまり現実的ではなく・・・。
そんな時にUFO-Eという製品にたどり着き、「素晴らしい!」と思い、迷わず採用して実際に装着しました。
そして、新築完成後数年の月日が経とうとしてますので、そろそろメリットやデメリットについて、効果や価格、評判などをレビューしていきます。
UFO-Eの効果と価格は?
UFO-Eは、摩擦減震パッキンというように、摩擦で地震力を相殺して建物に伝わる地震力を減らす仕組みです。
効果は基礎から躯体に伝わる振動を減らすことが期待されています。
地震対策としては、建物に伝わった地震力に耐えるものが耐震、吸収するのが制震。建物に伝わる前に、相殺させるのが免震というのが基本的な考え方になります。
その中で、UFO-Eは、建物に伝わる前に摩擦によって、地震力を減らすというものですので、その効果に期待できました。
耐震・・・耐える仕組み。基本的に柱を太くしたり、筋交い増やしたりして、固くして耐えること。
制振・・・振動を吸収するゴム素材などを用いて、揺れを吸収するもの。制振ダンパーがメジャー。
免震・・・揺れが躯体に伝わらないように、地震の振動の逆方向に動かし、揺れのエネルギーを相殺するもの。
UFO-Eの仕組みは、免震に近い形を取っています。
公式のプロモーションを見てみると、より効果は分かりやすいですね。
建物の大きさにもよりますが、20万円~50万円ぐらいでの設置が可能です。
もちろん木造住宅に設置できます。
そして、この価格帯というのは、制振装置と同じぐらいかもしくはちょっと安い場合もあるかと思います。
地震対策として様々な考え方はありますが、減震という選択肢はかなり良いものだと実感しています。
住んでみて分かったメリット・デメリットと評判
UFO-Eを実装した家に住んでみて分かったメリット・デメリットを考えてみます。
UFO-Eのデメリットおよび悪い評判は?
UFO-Eを設置することによるデメリットを考えてみます。
デメリットとして言えるのは、
・基礎パッキンよりも隙間が出来るので虫が気になる。
・大工さんの手間がかかる。
・大地震が起こるまで実際の効果が分からない。
という3点が言えそうです。
自分が設置することで周りからうけた評判としては、やはり「大工さんの手間がかかる!」という声が大きかったように思います。
もちろん、その手間賃(工事費)も発生するはずですので、UFO-Eの商品代+工事費は必要になりますね。
あとは、使ったことがない方が多いので、設置するための使い方を説明する必要があります。
現場監督や大工さんへきちんと設置方法を伝えられるかという問題もありますので、採用する場合は担当の営業の方にじっくりと相談してみましょう。
また、虫に関しても気になるところではありますが、気になるようなら虫除けネットを張るとか工夫が必要かもしれません。
我が家は、水切りがあるだけで何もしていないですが、築後約5年現在では、床下を見ても問題はありません。
東京23区の立地ですので、もともと虫は少ない地域ではありますので、お住いの環境で検討をおすすめします。
UFO-Eのメリットおよび良い評判は?
住んでみて感じるメリットとしては、なんと言っても安心感です。
実際の効果は、大地震が起こらないと分からないですが、少なくとも安心して住むことができています。
地震が大嫌いな家族もUFO-Eがあるおかげで揺れても倒壊しないだろうという安心感のもとに生活できていますので、それが大きなメリットだと思います。
もしも大きな地震が地震が来た時には、その効果を実感したいなと思いますが、大きな地震は来ないで欲しいなぁと思うところですね。
良い評判としては、まわりの建築関係の人に商品を話すと、決まって良さそうという声が返ってきます。
理屈で考えても理にかなっていますし、基礎パッキンの代わりにUFO-Eを挿入すれば良いので、導入も簡単なのが評判の良いポイントです。(上述のように工務店やハウスメーカーが対応してくれるか問題はあると思いますが。)
金額的にも安いので、費用対効果を考えると導入するメリットは大きいと思う。
という評判は多いですね。
実際に実装した方の評判は、公式ホームページをご参照ください。
>>>>UFO-E公式ホームページ
もしも、新築において、地震対策を強化したいと考えているのであれば、UFO-Eを取り入れるのもおすすめです。
新築後5年経過して体感したUFO-Eの効果!
新築後5年経って、実際の効果が感じられたので追記していきます。
10月7日(木)22時41分頃の千葉県北西部を震源とするマグニチュード5.9、深さ75kmと推定される地震での体感です。
我が家の震度は、震度4に該当する地域でした。
確かに揺れましたが、体感的にはよくある地震と同程度で、「いつもより少し強く揺れたなぁ」程度でした。
でしたが、近所の方の反応を聞いてみると体感的に我が家は軽いように思いました。
もちろん、物の落下も全くなかったです。
妻とも話したのですが、この感覚の違いって「UFO-Eの効果じゃない?」という結論に。
実際の効果が計測できるわけでも、他の家と比べられるわけではないので、推測の域ではありますが、安心感はより一層強まったのかなと感じています。
ちなみに、公式ホームページのイラストを見ると、震度5強から効果を発揮する感じになっているので、気のせいという可能性もありますが。
いずれにせよ、何もしないよりも効果は期待できるはずですよっ!
地震対策の選択肢に、UFO-Eも検討してみてはいかがでしょうか。
熊本県に住んでいる者です。新築住宅をこれから建てようと考えていますが、熊本県内でこれから家を新築するのに、耐震・免震を考えないのはまず考えられません。地震の後もその家に住み続けるのならば、制震より免震を重要視せざるを得ません。ですが、やはり高額な免震ゴムや免震・制震ダンパーを木造住宅で使用するには、住宅そのものの強度を上げる必要がありそうで、現実的ではありませんでした。この記事を読んで、UFO-Eを現在、最有力で検討しています。ただ、前後左右の水平面の揺れに対してはUFO-Eが効果を発揮しそうなのは明確ですが、熊本地震でも発生した上下の垂直方向への揺れは、このUFO-Eでは減衰・免震されないように思えます。また、同熊本地震では、最大で横方向に2m近くの振幅がありましたが、UFO-Eでの許容最大振幅が如何ほどなのでしょうか?
pi1grim 様
コメントありがとうございます。
免震が良いけれど、木造で現実的ではないというご意見、私も同感です。
そのため、制震ダンパーのミライエを入れようと思っていた矢先、UFO-Eの情報を得たため、UFO-Eを採用しました。
上下の揺れに対しては、おしゃるとおり疑問は残ります。
そのため、私の考えとしては、「耐震住宅での建築+UFO-Eの減振」というイメージで建築しました。
基礎パッキンに変わるものとして、減振装置が割と安価でいれられるならそれに越したことはないという発想です。
とは言え、調べた中で参考にした資料は、熊本の地震での調査報告書が記載されている以下の公式HPでの内容です。
https://www.smrci.jp/case/case001-2/
UFO-Eでの許容最大振幅や、上下の揺れに対しての性能等に関しては、申し訳ございませんが、こちらではわかりかねてしまうため、上記公式サイトよりお問い合わせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。