住宅の省エネに関するお話を理解しようとすると、必ずと言って良いほど行き当たる「一次エネルギー消費量」というワード。
なんとな~く分かるような分からないような・・・。
普段、一次エネルギー消費量を気にする人って専門家でない限りはそうそういないとは思いますが、
省エネ関係の住宅の補助金を使うことを考えた時に出くわして、、、面喰いますね!w
今回は、「一次エネルギー消費量とは何なのか?」わかりやすく説明を試みたいと思います!
一次エネルギー消費量とは?一次エネルギーの消費量です!
一次エネルギー。
この言葉に聞き覚えはありますか?
理科か社会の授業で出てきたような気がしますが、それ以来あまり耳にしないような気もするワード。
一次エネルギーとは、自然に存在している燃料のことです。
辞書によると、
人間が利用するエネルギーのうち,変換加工する以前の,自然界に存在するもの。薪・木炭,石炭・石油・天然ガス,太陽放射・地熱・風力・水力,原子力など。食料は含めない。 〔原子力を利用するためには石油が必要なので,原子力を一次エネルギーとみなすことには異論もある〕
出典:三省堂 大辞林
一次エネルギーと住宅との関係は、住宅でどのように一次エネルギーを使っているかを見ていきます。
ガスを燃焼して、料理をする。お湯を沸かす。部屋を暖める(床暖)。
工場で石炭・石油を燃やして(火力発電)電気に変換して、住宅で電気を使う。
などなど。
この一次エネルギーの消費を減らそうという動きが省エネですので、
一次エネルギー消費量を基準として、省エネを考えるというのが、
住宅と一次エネルギー消費量の関係です。
住宅における一次エネルギー消費量の定義は?
一次エネルギー消費量を住宅に当てはめると、
各設備(給湯器、床暖房、ガスコンロ、IHコンロ、エアコン・・・)などの設備に応じて、一次エネルギーを消費することは分かりました。
それによって、住宅の省エネ性能を評価しようということまでは分かりました。
ですが、実際のところ、住んでいる人数によっても、違ってきます。
1人で住むのと、5人で住むのでは当然、消費エネルギー量が異なりますね。
そこで、
居住人数や床面積、部屋の種類などによっても変わることを加味する為に、様々な計算式をもって、住宅における省エネ性能を評価しています。
また、同じ給湯設備でも、単純にガスを燃焼してお湯を分かすのと、電気を作った余熱でお湯を沸かす(創エネ)のでは、エネルギー効率は違ってきます。
これも加味して、一次エネルギー消費量が決まってきます。
具体的な計算基準は、国土交通大臣が定めることとされていますので、要は国家主導で取り組んでいるということですね。
まとめ
一次エネルギー消費量と言うワードに出くわしたら、そのページを閉じたくなりますが、
端的に言うと、一次エネルギー消費量が小さければ省エネということです。
理解すると、住宅の省エネの理解がぐっと深まるワードですので、ぜひこの機会に覚えておきくと便利だと思います。