家を買うか賃貸か?
買うなら一戸建てかマンションか?
好み、眺望、まどり、用途、ライフスタイル・・・さまざまな角度から考えられますけれど、今回は「ランニングコスト」という観点で比較してみたいと思います。
ランニングコストの種類
まずはじめにランニングコストの種類から把握していきましょう。
一戸建て、マンション、賃貸においてそれぞれにランニングコストが異なります。
一戸建てのランニングコスト
一戸建てにおけるランニングコストは、
・固定資産税
・火災保険
・駐車場代
・リフォーム費用(室内・室外)
・光熱費
が主なものになります。
戸建て特有のものというのは、基本的にはないですが、リフォームする箇所が一番多いのは戸建てと言えます。
マンションのランニングコスト
マンションにおけるランニングコストは、
・固定資産税
・火災保険
・駐車場代
・管理費
・修繕積立金
・リフォーム費用(室内設備)
・光熱費
となります。
管理費・修繕積立金が特有のものですね。
修繕積立金があるから見落としがちですが、室内のリフォーム費用に関しては、ランニングコストとして必須ですので、お忘れなく。
賃貸のランニングコスト
・家賃
・更新料
・火災保険
・光熱費
もっとも、ランニングコストの項目が少ないのは賃貸ですね。
火災保険も支払いのタイミングは更新の時ですので、項目としては、家賃と更新料のみと言えるかもしれませんね。
一覧にしてまとめますと、
ランニングコスト | 一戸建て | マンション | 賃貸 |
固定資産税 | ○ | ○ | |
火災保険 | ○ | ○ | ○ |
駐車場代 | ○ | ○ | |
リフォーム費用 | ○ | ○ | |
管理費 | ○ | ||
修繕積立金 | ○ | ||
光熱費 | ○ | ○ | ○ |
家賃 | ○ | ||
更新料 | ○ |
では、続いて、それぞれの費用を比べていきます。
一戸建てVSマンションVS賃貸!ランニングコストを検証!
では、上記の各項目について、コストを比較していきたいと思います。
固定資産税・都市計画税
固定資産税がかかるのは、一戸建ても、マンションも同様ですが、どちらがトータルで考えると高いかというとマンションのようです。
建物の固定資産税は徐々に下がっていきますが、戸建てよりもマンションの方が下がりにくいという点が言えます。
戸建てはその分土地がかかると思うところですが、土地の上に建物が建っていると、土地の固定資産税は減額されますので、トータルで言うとマンションの方が高くなります。
火災保険
火災保険については、マンションの方が、戸建てよりも安いです。
理由は構造体(M・T・H)が違うので、マンションの方が割引率が高いという理由です。
賃貸の場合の火災保険は建物そのものはオーナーが入っていますので、居室部分だけの保険となり、もっとも安いです。
駐車場代
駐車場代は、戸建てに軍配があがるでしょう。
もちろん車庫をとった場合ではありますが、この部分のランニングコストの差は大きいと思います。
賃貸とマンションに関しては、ほぼ同じと考えて良いと思います。
リフォーム費用・管理費・修繕積立金
リフォーム費用は、一戸建てが最も費用を要します。
マンションは内装だけのリフォームで十分ですが、一戸建ての場合、内装に加えて、外装のリフォームも必要となります。
マンションの場合、外装リフォームは、管理費や修繕積立金で対応となります。
どれほど手入れをするかによりますが、外装だけのリフォームで考えると、
目安は、10年間で100万円程度と言われています。
そう思うと、月10,000円程度で十分足りますので、マンションの管理費・修繕積立金の方が割高と言えそうです。
光熱費
光熱費は、当然、一戸建てでも、マンションでも、賃貸でもかかります。
どれも同じと言えば同じですが、
エネファームや太陽光などで創エネ設備を入れることで、ゼロエネルギーにするなど、光熱費を削減しやすいのは一戸建てと言えそうです。
新築の補助金。2018年(平成30年度)もZEHでもらえます。
家賃・更新料
これは賃貸独特のものですね。
更新は基本的には、2年に一回。更新料で家賃1ヶ月分の更新料と半月分の事務手数料がかります。
一戸建てとマンションは、住宅ローンの支払いが出てきます。
資産に対する支払いか、消えていくお金かというところが、買うか賃貸かで議論されるポイントですね。
まとめ~一戸建てVSマンションVS賃貸のランニングコスト比較~
ランニングコストだけで比較すると、賃貸がもっとも安いです。
そして、次に安いのが一戸建て。
最もかかるのはマンションです。
買うか借りるかの違いはランニングコストで比べる問題でもないとは思いますが。
所有欲とか、資産に対する考え方とかによるかと思います。
ですが、戸建てかマンションかを考えた時には、
ランニングコストは、分岐点としても考えられるポイントかなと思います。
買うか賃貸か?
永遠のテーマですが、ランニングコストも一つの角度として参考にしてみてください!