スペインバルセロナのサグラダ・ファミリアをはじめ、世界的な建築家のアントニ・ガウディ。
優れた作品群を生み出した巨匠は、数々の名言も残しています。
こちらでは、アントニガウディの名言を13個紹介します。
心に響く言葉をご覧ください!
アントニガウディの珠玉の名言12選!
ガウディは幼少期から慢性的なリウマチに苦しみ、学校に通うのもままなりませんでした。
しかし、その経験から自然や造形物をよく観察する力を身につけています。そして、ガウディは自分の弱さを乗り越えて建築家としての才能を開花させました。
こんな幼少期の経験があったからこそ生まれた名言と言えます。
ガウディは自分の作品に対して情熱的であり、細部までこだわって作り上げていました。また、技術的にも革新的であり、自然の形や構造を忠実に再現する方法を研究しています。
その想像力の根幹がこの名言にあらわれていると言えそうですね。
ガウディは自然界に存在する美しさや法則を建築に取り入れることを目指していました。
ガウディは自然からインスピレーションを得て、独創的な作品を生み出したと言われていますが、ガウディにとっては、インスピレーションは創造ではなく発見だったと言えるのでしょう。
先程の「発見」の名言にもあるように、ガウディは自然界に存在する曲線や有機的な形を愛し、それらを建築に取り入れています。
ガウディは直線や角度が多用される当時の建築様式に反発し、自然の美しさを追求しており、創造的であろうとして、意味の無いものを付け加えてはいけないとも語っています。
ガウディは自然から学び、それを表現することが芸術だと考えていたことが、ガウディ建築の独特な美しさに繋がっています。
ガウディは熱心なカトリック教徒であり、自分の作品を神への奉仕と捉えていました。
そのため、サグラダ・ファミリア(聖家族教会)やモンセラット修道院など、宗教関連の建築物に掲げた情熱は並々ならぬものを感じます。
ガウディは完璧主義者であり、自分の作品に対して厳しい目を持っていました。しかし、同時に人間や建築の欠点も認めることができていました。
ガウディは、ヒビや罪を隠すのではなく、それらを美しく見せる方法を探していたと言われています。
ガウディは自分の作品に対して自由に表現することを望んでいましたが、依頼主や予算や時間などの制約に縛られることも多かったです。
しかし、ガウディはその制約の中で自分の意欲を失わずに、工夫や改良を重ねていきます。
ガウディは人間の意欲が自由を生むと信じていたからこそ探求し続けられたことが、この名言に表されています。
ガウディは光の効果を重視し、建築物の内外において光と影のコントラストを生み出しました。
ガウディは、サグラダ・ファミリアの内部において、色とりどりのステンドグラスや天井の窓から差し込む光で、神秘的な空間を演出しています。
ガウディは光を建築や彫刻の素材として使いこなしていたのが建築作品からもとても良く伝わりってきます。
ガウディはサグラダ・ファミリアの設計において、高さ170mを限度と決めました。
それはバルセロナにあるムンジュイックの丘が173mであり、人間の作るものが自然や神を超えることを避けたかったからだと言われています。
ガウディは自分の作品を誇らしく思っていましたが、同時に謙虚さも持っていました。
そして、自然や神を崇める徹底した哲学を持っていたのが分かるエピソードです。
ガウディはサグラダ・ファミリアの建設に43年間も携わっていましたが、その間に完成した部分はごくわずかでした。
しかし、ガウディはその遅さを気にせず、細部までこだわって作り上げています。彼は自分のクライエントが神であると考えており、神は時間など関係ないとも語っています。
ガウディは晩年になると孤独な生活を送っていました。ガウディは、生涯未婚であり、子供もいませんでした。そして、友人や家族と疎遠になり、仕事以外に興味を持つこともなくなっています。
ガスディは、サグラダ・ファミリアの敷地内に住み込み、その建設に専念しています。ガウディが自分の人生をサグラダ・ファミリアに捧げていることがひしひしと伝わる言葉です。
ガウディが考える建築の本質は、自然のイミテーションと言われています。
数々の名言からも分かるとおり、ガウディは自然界に存在する曲線や有機的な形を建築に取り入れることで、未来の建築の方向性を示しています。
ガウディは自然の形や構造を忠実に再現する方法を研究し、数学的な計算や模型を用いて、建築に昇華させています。
以上がアントニ・ガウディの名言とエピソードです。ガウディは建築家としてだけでなく、芸術家や思想家としても多面的な魅力を持っていました。
ガウディの言葉から、彼の人生観や芸術観を感じることができますね。
ガウディの名言「諸君!明日はもっと良いものをつくろう!」がドラマで登場!
2019年秋に放送されたドラマ「同期のサクラ」。
1話の中で主人公の北野サクラ(高畑充希)がガウディの名言を通して夢を語る感動的なシーンがありました。
建築家はもちろん、クリエイティブに携わる多くの方にとって、感銘を覚えるシーンだったのではないでしょうか。
同期のサクラは、大手ゼネコン・花村建設の同期入社の仲間との10年間を描くストーリー。
ゼネコンの建設会社が舞台とあって、建築的にみても面白い内容になっています。
この同期のサクラの中で登場したガウディの名言は、次の言葉でした。
「諸君!明日はもっと良いものをつくろう!」
この名言は、サグラダ・ファミリアをつくっている時にガウディがスタッフに毎日言った言葉とのことです。
永遠に未完成のサグラダ・ファミリアは、私も実際に見に行ったことがありますが、普通の街の中に突然巨大な建造物がそびえ立っているのが印象的でした。
そして、サグラダ・ファミリアを見にいくと、工事中の建設現場になっていていたるところで工事をしていますが、中をちゃんと見学できる観光スポットとなっています。
そしてどんな工事をしているかと言うと、彫刻家が掘って作業しているのですね。その時に思ったのは、サグラダ・ファミリアは建築物であると同時に彫刻なのだと。
前述のとおりアントニ・ガウディの名言の中に次のような名言もあります。
建築とは光を操ること。
彫刻とは光と遊ぶことだ。
ガウディは建築家であると同時に彫刻家でもあるんですね。まさに芸術家です。そして、建築とは光を操ることというのも非常に納得できる名言です。
余談ですが、光を操ることがとても上手い建築家といえば、個人的には、安藤忠雄さんが浮かびます。
光の教会などまさに、光を操ってできている名作ですよね。
光の教会は下記インタビュー動画に掲載されています。
同期のサクラは建築的に見ても面白い!
1話の中で時折東京の建築物が登場していました。
田舎から東京に出てきて素晴らしい建物をサクラが写真に撮るシーンが頻繁に見受けられました。
冒頭では、新宿のコクーンタワー。西新宿のアイランドタワーのモニュメントなども写っていました。LOVEの文字ですね。
たまには都会の風景等
モード学園コクーンタワー越しの都庁
アイランドタワーのLOVEオブジェ(裏側)
天文間を歩くだけで人に酔ってた私が
こんなところを平気で歩くようになるなんてね都会は人を変えるゼ(´<_` ) pic.twitter.com/wrfjuiSB7B
— たぶんENO (@afroeno) October 9, 2019
そのほか2009年が舞台ですので、完成前のスカイツリーの話題も出ていたりとなかなか建築的にも面白いです。
まだ同期の課題で建築の模型を作るって提出するという内容がストーリーの中で登場していました。
試行錯誤しながら模型をつくる様子は建築系の大学を出た方にとっては懐かしい記憶が蘇るシーンだったのではないでしょうか。もちろん私も懐かしく見ていてまいたが。。。
模型材料買いだしに行くとか地味にノスタルジックで感傷的な気持ちになります。
ドラマの中で、サクラの夢は、「ふるさとの島に橋をかけること。」とありました。
そのため、橋をつくる仕事ができるゼネコンの土木部を希望しています。
そう言えば、橋をかけることを夢にしていたドラマの女性がいたなと思ったら、2010年に放送されたドラマ「フリーター、家を買う」の中のヒロインとして登場していた香里奈さん演じる千葉真奈美役。
女性も土木で活躍するんだなと新鮮さがありましたが、時代の変化とともに現場に携わる女性も増えてきましたね。「サクラは橋をかける仕事に携わることができるのか?」今後のストーリーに注目です。
このように同期のサクラは、建築的な目線からも面白いドラマです。
建築に携わっている方は、チェックしてみると秋の夜長を楽しめそうですね!
ガウディ建築とバルセロナ
またガウディの作品は、バルセロナの至るところに点在しています。
グエル公園は有名ですね。
普通に賃貸住宅として利用されているものもあったのには驚きでしたが、それほどたくさんあります。
スペインのバルセロナに行く機会がもしあれば、ガウディ巡りはおすすめです。
また、ガウディの意外なエピソードとしては、ガウディは実は、色彩感覚に乏しかったと言われています。
実際に、ガウディの作品では色彩をあまり使わなかったのですが、グエル公園などカラフルな印象もありますよね。
色彩については、ガウディの弟子のジョジュールに任せていました。ジョジュールの才能も凄いですよね!