AI(人工知能)の技術の進歩が、ほぼ毎日のように日経新聞をはじめさまざまなところで騒がれています。
また、AIの開発の結果なくなるであろう仕事というのも、さまざまなところで取り上げられています。
当サイト運営者の僕も、営業マンですが、あるデータによると、営業マンはなくなる仕事ランキング第4位だそうな・・・
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まぁこの議論はさておき、2018年1月現在でありそうでないのが、住宅の建築の間取り設計を行うAI。
ちょっと以外と言えば以外な分野のような気がします。
もしもAIで間取りが描けるなら?
この業界って実は、間取りが販売されてたりします。
間取りって言うとピンと来ないこともあるかと思いますが、プラン集のようなものです。
先日も、その販促でDMが会社に届いていたのですが、見てみると何百種類の間取りが◯◯万円!
というような内容。
その時にふと思ったのが、「AIじゃないんだ・・・?!」
ということですね。
◯◯種類の間取りと言っても、土地の形状や、道路付け、地域などによってもそのプランが使えない場合もあります。
特に都内においては、極小の土地にぱんぱんに建てることが普通なので、ほとんどのプランが入らないとにことも多いになります。
だからこそ、AIで間取りが書けるならそれに越したことはないと思うのです。
道路付けや用途地域、各種法令上の制限など、ある一定の条件を入力して、後は希望の部屋数、面積などの変数を入力すれば、ある程度プランは出来ます。
意匠設計というようにデザインや哲学性に富んだ設計は別ですが、「◯LDK+◯◯」とくくれるようなある程度のパターン化している間取り設計に関してはAIの技術でなんとでもなりそうな気もします。
AIによる間取り設計が実現すれば良いなぁと思う次第です。
もしもあれば、建売住宅において、即時に事業計画ができる。
条件付き売地の販売において、更地の現地にて、瞬時にプランの打ち合わせができる。
などなど、ちょっと考えただけでもかなりの時短です。
あったら良いなぁとは思いますが、現状まだ開発されていないようです。
AIでの間取り設計はいつからできるのか?
現状開発しているところはあるようです。
「グーグル社から独立したFlux社は、同社で開発した自動設計システムの事業化を図っている。建物の意匠や構造、設備の要素データを含んだ『建築の種』をパソコン上の敷地に配置すると、三次元モデルを自動生成する。法規制をクリアするように位置や高さ、長さなどを調整できる」
出典:http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/14/500180/071100016/
とあるように、研究開発はされているようですが、この情報、2014年に報道されて目立った更新もないので、まだ事業化の段階なんだろうと思われます。
なので、具体的にいつからという発表はないですが、徐々に徐々に登場がせまってきているようにも感じます。
もしも、AIによる設計が可能になった時、同時に3Dでのモデリングも可能になるのは用意に想像できます。
そうなると当然、自動的に、パースも見れるようになります。
となれば・・・将来的には、本当に営業マンはいらないんじゃないかとも思えてきます。
インターネットでものを買う感覚で、インターネットで、家を買う。インターネットで注文住宅を建てる(建て替える)。
ということも可能になるかもしれないですね。
用途地域や道路台帳、水道管埋設図、ガス管埋設図、公図、測量図、謄本・・・
どんどんオンライン上で情報を入手できるようになっていますので、AIによって各種情報へアクセスできるようにするならば、住所と名前を入力すれば、その土地で建築できる家の間取りをAIが作成して画面上で操作できるようになります。
そして、パースなど部屋もリアルに見れればそれによって、キッチンやバス、壁紙などのコーディネイトも自分で出来ます。
さらには、AI設計でその情報の精度があがるのであれば、建築確認さえも不要(AIによる設計時にクリア)とすることもできるはずです。
そうなれば、施主がオンライン上で、間取りや設備、内装も選んだ上で、家を注文できるというのは夢物語ではなく、近い将来ありそうな話しです。
冷静に考えれば考えるほど、AIによる設計が可能になることで、建築業界における衝撃度は大きいと思われます。
2020年以降の日本
日本においては、2020年をポイントとして、建築業界は動いています。
もちろん東京オリンピックに向けての建築ラッシュです。
東京再生というように、都内の至るところで工事を行っています。その結果、建築費はあがり、釣られて土地の値段もあがり・・・
激動の数年間となってきました。
そして、2020年を終えた後には、どんな状況になるのか?
その頃には、建築業界に本格的にAIが浸透しているかもしれないですね。