新品川駅や、新国立競技場などの注目の建築の設計者として、選ばれている建築家の隈研吾先生。
まさに「隈研吾の時代」と言っても良いほどの存在感があります。
隈研吾先生の設計した作品の数々を見れば、その実力のほどはひと目で分かりますし、和の雰囲気の作り方が非常に素晴らしいと思っているので、日本の代表的な建築物の設計を隈研吾先生が手掛けるとなると、不思議と嬉しくも思います。
そんな時にふと思ったのが、個人の住宅を隈研吾先生に依頼することはできるのでしょうか?
隈研吾先生の設計事務所の名前は、「隈研吾建築都市設計事務所」であり、都市というキーワードが入っているように、新品川駅や新国立競技場などの公共施設しか手掛けないと思い込んでいましたが、、、
そもそも、個人住宅の作品はあるのでしょうか?
今回は、建築家「隈研吾」先生の個人住宅の作品を紹介しつつ、自宅の依頼が可能なのか考察していきたいと思います。
隈研吾先生の個人住宅作品はありました。
隈研吾先生による個人住宅の建築物がありましたので紹介していきます。
「鉄」の家
出典:https://blogs.yahoo.co.jp/wattojunkyard/20665640.html
東京都文京区にある個人住宅。
作品名「鉄」の家。
ありました、個人住宅作品。建築年は、2007とのことで、今から10年前。
10年前の隈研吾先生と言えば、既に日本を代表する有名建築家でした。
その時に、個人の専用住宅をつくっていたのですね!
もしかして、依頼できる兆しはあるのかもしれません。
ちなみに、鉄の家の面積は、265㎡とのことです。
265㎡がどれぐらいの大きさなのかというと、建売住宅などの一般的な住宅は、100㎡ぐらいの3LDKか4LDKぐらいの大きさがほとんどです。
80㎡ぐらいの3LDKも普通にあります。
それを考えると、概ね3棟分ぐらいの大きさと言っても良いのではないでしょうか。
Bamboo / Fiber
出典:http://uratti.web.fc2.com/architecture/kuma/bamboofiber.html
2010年の建築された住宅。
Bamboo(竹)/ Fiber(繊維)という名前だけあって、竹繊維をポリエステルに溶かして作った、竹FRPを使って作り上げているそうです。
そして、なぜ竹かと言うと竹林の中に位置する住宅なので、まわりの竹林と融合するように竹素材を選んでいるとのことです。
とても哲学的なものを感じますが、哲学が込められている建築物に夢があると感じます。その哲学が建築の存在感になるのかなと考えさせられます。
ちなみに、大きさは、224.08㎡です。
Water/Cherry
出典:http://makeseen.com/kengo-kuma-water-cherry-house/
2012年の個人住宅作品です。
今から5年前の作品ですので、かなり最近も個人住宅を手掛けているのですね。
ただし、個人住宅と言っても765㎡です。
用途は個人住宅だとしても、普通の個人住宅ではなさそうですよね。
映画のワンシーンのような憧れの建物です。かなりカッコイイ。。。
隈研吾先生の別荘作品もあります。
Incline to Forest
出典:http://www.designboom.com/architecture/kengo-kuma-incline-to-forest-25-03-2014/
2012年に建築された、別荘作品です。
建築家隈研吾というと、それこそ新品川駅や新国立競技場などのように都市の中の建築というイメージも強いかと思いますが、真骨頂は自然との調和ではないかなと個人的には思っていたりもします。
この作品もまさに自然に溶け込みつつも、ギュッと惹きつけられる存在感があります。
この別荘の面積は、187.11㎡。
Extend to Forest
出典:http://www.designboom.com/architecture/kengo-kuma-extend-to-forest-japan-03-24-2014/
2013年の別荘作品です。
隈研吾先生は別荘の作品数も多いです。
別荘は使う人によって意味合いは異なると思いますが、プライベートかパブリックかと言うとプライベートよりだと思われます。
そいう意味では、隈研吾先生は個人からの依頼に対しても作品をつくっていると言えそうですね。
しかも、この建築物は、52.57㎡です。
大きい建築しか手掛けないというわけではなさそうですね。
建築家「隈研吾」先生に個人の住宅を依頼できるのか・・・?
これまでの作品事例を見る限り、個人への提供もありますので、不可能ではないのかと思われます。
ですが、完成した作品を見ると建築費がいくらだったのかは分からないですが、かなりの金額をかけていると思われます。
隈研吾建築都市設計事務所は、意匠系の設計事務所としては、従業員もかなり多く、大きい設計事務所と言えます。
それゆえ手掛けている作品も日本のみならず世界にかけてとても多いです。
なので、仕事量の観点からいくと、個人住宅は問題なくできるだろうと思われます。
ちなみに、私のかってな想像ではありますが、潤沢な予算と、どうしても隈研吾先生に建てて欲しいという熱意を大前提として、土地のポテンシャルにテーマを感じられるのでれば、もしかしたら依頼を受けてくれるのかなと想像しています。
というのも、公共建築以外の作品はどれも立地に特長があるものが多いので。。。
以前、新潟の長岡市に行った時に、長岡市役所を通りがかって衝撃を受けた記憶があります。
建築の生命力とでも言いますか、人を引きつける魅力的な空間に圧倒されました。
出典:http://siawasena.exblog.jp/20459285/
その時は、この作品が、隈研吾先生の作品とは知らなかったのですが、あとで分かった時には、妙に納得したものです。
2020年に向けてこれから、新品川駅と新国立競技場は着々と進んでいくと思いますが、完成が非常に楽しみです。
こんな有名な建築家がもしも自宅を建ててくれるなら・・・?
夢だとしても夢は膨らみます。
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