地鎮祭の時に用意するお金についてまとめていきます。
このコンテンツをご覧いただいているということは、地鎮祭の計画をされている方だと思います。
ご新築おめでとうございます!
地鎮祭の時に用意するお金ってあまり馴染みがないので迷うことも多いですよね。
玉串料と言ったり、初穂料と言ったり、はたまたご祝儀と言ったり、どのように準備をすれば良いのかいまいち分からないって言う悩みもあるかと思います。
基本的には、地鎮祭を行うのははじめてであるケースが多いですからね。もしくは二回目であっても数十年ぶりとか。
初穂料やご祝儀の言葉の意味だけではなくて、「のし袋」の種類や書き方も迷うポイントの一つですね。
ここでは、玉串料と初穂料、またご祝儀の違い。
のし袋の書き方や渡すタイミングまで地鎮祭にまつわるお金について紹介していきます。
初穂料と玉串料とご祝儀の違いは?
地鎮祭においては、初穂料もしくは玉串料とご祝儀はどちらも登場します。
ですが、渡す相手が違うので、その区別は重要です。
初穂料・玉串料は神主さんに渡します。
ご祝儀は、棟梁、設計、施工の担当者に渡します。
この意味合いは間違えると、「あ、間違ってるな・・・」と思われますのでちょっと恥ずかしいです。
では、神主さんに渡す初穂料と玉串料は何が違うのか見ていきましょう。
初穂料と玉串料。地鎮祭ではどっちを書く?
初穂料と玉串料の違いについて紹介していきます。
地鎮祭においてどっちを書くかという疑問に対しての答えは、「どちらでも良い」です。
どちらでも良いのに、なんで違う名前になっているのかと言うと、時代の流れが背景にあります。
そもそも初穂料は、その名の通りに、その年に初めて収穫できたものを感謝の気持ちとしてお供えする習慣がありました。
ですが、時代の流れとともに、初穂に代わってお金をお供えする流れになりました。
それゆえ、お供えするお金=初穂料ということになっています。
一方、玉串料は、玉串の代金ということになります。
地鎮祭では、玉串をお供えしますし、玉串は神社で用意してくれますので、そのお代として玉串料が使われます。
また、初穂料と同様に、お供えするお金として、玉串料という使われ方もされておりますので、お金をお供えするという意味でも玉串料と使われます。
どちらでも良いならどっちが良いの?
「どちらでも良いが一番困るんですが・・・?」
という悩みもありませんか?
決めてくれ~というのが本音ではあります。
残念ながら決まりはないのですが、経験上、地鎮祭では「初穂料」と記載することが多いです。
どっちが良いのか悩んでいる場合は、「初穂料」として用意すればOKです。
ご祝儀の意味について
ご祝儀は、神主さんではなくて、実際に工事に携わる方々への御礼として渡されるお金になります。
参加する工事関係者は、大工(とび)、現場監督、設計者、営業が基本となります。
新築の工事をこれから頑張ってくれる方への御礼として、ご祝儀を渡す習わしがあります。
ただし、ご祝儀に関しては、大手のハウスメーカーでは一切もらわないことにしているところもあったり、施工店によってルールはさまざま違います。
また、地域によっても風習が違うということも聞きますので、具体的な金額や人数、そもそも必要なのかどうかも担当の営業に聞いておくと良いでしょう。
初穂料(玉串料)とご祝儀はいつ渡す?地味にこまるタイミングについて。
地味にこまるのは、渡すタイミングです。
当日いきなり渡すのもなんか違う気もしますし、いつ渡すのかなともやもやしながら地鎮祭が始まるのも微妙です。
そこで事前に押さえておきましょう。
1、開始前に営業に聞く。
2、終了後に渡す。
このどちらかで問題ないです。
営業マンは、施工店の人ではありますが、ナビゲーターの役割をするべきだと思いますし、さまざまある慣習における地鎮祭において、そのハウスメーカーやり方やその地域の慣習を最もよく知っている人です。
なので、その人に聞くことが一番良い方法だと思います。
とは言え、聞くのを忘れそうとか、聞きにくいということがあれば、終了後に渡します。
地鎮祭という、神妙な空気感の中では当然渡しにくいですし、開始前は、空気的には緊張感が漂います。
その中で渡すのは、結構渡しにくいと思います。
ですが、地鎮祭の式次第が終了した時には和む空気感になりますので、そこで渡すとスムーズです。
私が担当する場合は、このタイミングで統一しています。
終了後だと、大工やとび、現場監督の方などとお話する時間も取れますので、短時間でも会話すると、そこに住む家族の顔が浮かびますので、仕事も丁寧になりやすいと思っています。
もちろん、顔を知らないと手抜きをするわけではないですが、大工さんも人なので、顔が分かった方が気持ちは入りやすいですよね。
地鎮祭やご祝儀の意味合いはやはり気持ちの部分が大きいと個人的には思っています。
初穂料(玉串料)とご祝儀ののし袋の書き方
初穂料ののし袋の種類は、紅白の水引きのタイプです。
画像で言うと以下のタイプですね。
種類だけ間違えなければ難しいことはありません。
ちなみに、玉串料と書くときも同様のタイプです。
一方ご祝儀ですが、御祝儀の場合は簡易的な印刷されているタイプでもOKです。
お施主様の中には、水引きのお年玉袋でそっと渡している方もいました。
これも粋だなと思ったことがあります。
逆に、初穂料と同様の御祝儀袋だとちょっと仰々しくなってしまう感じがありますので、御祝儀に関しては、簡易的な方が良いと思います。
初穂料(玉串料)とご祝儀の金額の相場
初穂料(玉串料)とご祝儀の相場について一般的なところを紹介していきます。
初穂料(玉串料)の相場は?
初穂料に関しては、最近では多くの神社で一律いくらと決めています。
自分の地域では、一律5万円となっています。現場の住所によって複数の神社にお願いすることがありますが、どこの神社も5万円です。
その内訳は、地鎮祭での祈祷はもちろん、玉串の用意、鋤鍬の用意、祭壇のセットなど一式です。
お供え物は、神社によって用意してくれる時と、用意してくれない時があります。
お供え物の用意に関しては、ハウスメーカーが一式そろえてくれることもあれば、お施主様が用意することもあります。
本来の筋としては、お施主様がお供えするという意味あいですが、簡略化されてきていることから、ハウスメーカーの担当がサービスとして用意してくれることも多いです。
ご祝儀の相場は?
ご祝儀の相場は、一人当たり、5000円か1万円が相場です。
前述の用意もらわないこともありますので、金額も含めて営業マンに相談すると良いでしょう。
ちなみに、ちょっと下世話な本音の話しですが、1万円が多いと言う場合は1万円を用意した方が無難ではあります。
というのも、1万円が多い場合、1万円を期待しているものなので、5000円でも喜んで受け取りますが、1万円の期待値からすると、ちょっと残念な気持ちになるのも事実です。
せっかくご祝儀を用意するのですから、気持ちよく受け取って欲しいですので、変にケチるともったいないと思います。
以上、地鎮祭の初穂料、玉串料、ご祝儀について紹介してきました。
新築における思い出に残るイベントが地鎮祭ですので、しっかりと準備してぜひとも楽しんでもらえれば幸いです。