住宅ローン減税や住宅ローン控除など呼ばれ方は様々ありますが、正式名称「住宅借入金等特別控除」という名のもと、住宅ローンの借入残高に応じて所得税および住民税が控除できるという制度。
住宅の取得者にとっては非常に嬉しい制度ですよね。
住宅ローン控除は長年に渡ってその効果が続きますので、住宅ローン控除がなくなった時の痛手は結構多いもの。
住宅ローン控除がなくなるタイミングの方からは年末年始の頃、「年末調整の戻りがない・・・」とか、「税金高すぎる~!」などの悲鳴があがっています。
もしかして、「そろそろ住宅ローン控除が終了するかも・・・?」
また、「切れてしまったかも・・・!?」という方も、住宅ローン控除が切れる節目に対応すべきことがありますので、併せて紹介していきますね。
是非チェックしてみてください。
※2019年の消費税増税に伴って3年間延長の内容をお調べの場合は、下記コンテンツをご参照ください!
関連:住宅ローン控除・消費税10%対策の3年延長制度まとめと注意点!
住宅ローン減税はいつまで?
住宅ローン控除は、10年間というのが一般的ですが、住宅を購入した年によって、実は年数が違ったりもします。
ここ10年間の住宅ローン減税の状況を一覧でまとめてみますと、
購入した年 | 期間 | 年間の最大 |
2009年~2010年 | 10年間 | 50万円 |
2011年 | 10年間 | 40万円 |
2012年 | 10年間 | 30万円 |
2013年 | 10年間 | 20万円 |
2014年~2019年 | 10年間 | 40万円 |
(長期優良住宅の場合は、最大の金額が上記記載金額よりも大きくなります)
こうやってみてみると、ここ2009年以降はずっと10年間のローン控除となっています。
平成19年(2007年)、平成20年(2008年)に居住開始の方は注意を!
全部10年間であれば分かりやすいのですが、実は住宅ローンが15年間とされていた年がありました。
それは、2008年、2007年の2年間です。
この2年間に購入された方は、10年か15年間かの選択での適用でした。
最大の控除額は一緒ですが、10年間で使いきるか、1年あたりの最大値を減らして15年間で使いきるかの選択が出来ました。
実際のところ、現在も最大40万円の控除と言っても、年収がそれなりに高くないと、控除分を使い切れない場合が多いです。
おそらく住宅取得者の多くの方は使い切れていないのではないかと思います。
それが、この2年間は1年間あたりの最大控除を少なくして年数を増やすという選択をすることで、住宅ローン控除を使い切れるようにという選択ができました。
その結果、2018年現在ですと、10年前に購入した場合、今年が最後という場合とあと5年間続くというケースに分かれます。
ちなみに、最大控除額をまとめますと、
購入した年 | 期間 | 控除の限度額 | 年間最高 | 全期間合計最大 |
2007年 | 10年 | 1~6年目が1% | 25万円 | 200万円 |
7~10年目が0.5% | 12.5万円 | |||
15年 | 1~10年目が0.6% | 15万円 | 200万円 | |
11~15年目が0.4% | 10万円 | |||
2008年 | 10年 | 1~6年目が1% | 20万円 | 160万円 |
7~10年目が0.5% | 10万円 | |||
15年 | 1~10年目が0.6% | 12万円 | 160万円 | |
11~15年目が0.4% | 8万円 |
10年間だと思ったらまだ続いたというケースがあるので、ちょうど10年前ぐらいに家を購入もしくは建てられた方は確認したいポイントですね。
住宅ローン終了時に考えたい3つのこと
住宅ローン控除が終了した時というのは、家について考える一回目のターニングポイント時期と言えます。
動きとして考えられるのは3つのことが言えます。
・家のメンテナンスリフォーム
・住み替え
・住宅ローンの借り換え
を考えるポイントになると言えます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
家のメンテナンスリフォーム
家のメンテナンスは、10年間を一つの目安としてリフォームを考えるべきタイミングと一般的に言われています。
外壁の塗装や給湯器や家電などの設備の交換などがこの時期に訪れるメンテンスです。
また、場合によっては、家族の住まい方が変わってくるという場合もあります。
子供が巣立って出ていった場合や親の介護にともなって同居する必要が出てきたり。
家のメンテナンスだけではなくて、間取りの変更やバリアフリーのリフォームなども、もしかしたら考えるタイミングかもしれません。
10年目のリフォームというと、それなりにまとまった費用をかけてリフォームする必要が出てきますので、どこに依頼するのかも重要なポイント。
最近では、2~3社から見積りをとったり提案内容を比較した上で依頼する企業を選ぶのが一般的です。
かと言って、ただでさえリフォーム会社の良し悪しなんて知らないのに、さらに複数となると大変です。
そんな時に、優良企業を厳選して家にいながら、リフォームの見積りだけではなくて提案プランまでも取り寄せできるタウンライフリフォームはおすすめです。
もちろん見積りとプラン提案を無料で取り寄せできますので安心です。
費用がかかるのは実際の工事を契約した場合ですので「まずはプランと見積り依頼だけでも参考に!」というのもOKです。
さらに、「成功するリフォーム7つの法則」 というリフォームを考える教科書的な資料も無料でもらえますので、そう言えば「リフォームも考える時期だなぁ~」と思ったらまずは資料請求してみるのも良いですね。
多くの人が「住み替えて二度目の住宅ローン控除利用」しています!
「家を買うのは一生に一度。」というイメージの方が多いと思っていたのは意外と違うのか、それともここ数年で都心を中心にマンションの価格が跳ね上がったからか。
「住宅ローン控除が終わったので住み替える。」
という選択が増えています。
この場合、実は、「規購入物件で、住宅ローンを組むと、また新たに10年間住宅ローン控除が適用できます。」。
そして、10年ほど前にマンションを買っている場合だと、当時と同じぐらいの値段もしくは、当時よりも高く売れるケースがよく見られます。
その結果、住宅ローン控除が切れたので、戸建てに住み替えるというケースも多いですね。
ただし、注意点としては、購入当時の価格よりも高く売れた場合は、その収益に対して税金がかかります。
住宅用の場合には、この収益による税金を非課税とすることも出来るのですが、新たに購入する物件での住宅ローン控除とのどちらかの選択適用になります。
売却益が出ずに同じぐらいの金額で売れたという場合は、あらたに購入する物件での住宅ローン控除が迷わず使えます。
売却益の税金と言っても、10年近く住んだ上で利益が出た時点で御の字ではありますが。
また、利益がでなくても、住宅ローン控除を使いながら10年間無料で住んだことになるので、かなりの得と言えるのではないかと思います。
とは言え、まずは、もし売れるならいくらぐらいで売れるかを知ってから考えるというのも良いかと思います。
「メリットが出るなんら住み替えもありだなぁ~」と言う場合は、まずは簡単に査定してもらうのが良いと思います。
実際に購入時よりも高く売れるのか知りたい・・・という場合も問い合わせてみたいですね。
売却価格の査定は、不動産会社によってまちまちです。
まちまちですが、売却時の保証制度やステージングなどの付加サービスが整っているのはやはり大手です。
大手の中でも、売却査定金額は違ってきますので、少なくとも2~3社からは査定を取るのが一般的です。
その利点を最大限に活かして、なおかつ問い合わせの手間を省いたサービスが、すまいValueです。
大手6社で運営されている、売却査定サイト。
60秒の簡単入力で査定スタートとなりますので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。思っていた以上に高い査定金額で住み替えの可能性がぐっと高まるかも。。。
住み替えるつもりがなければ、住宅ローンの見直しを!
10年ぐらい前で、住宅ローン控除が終わるというタイミングの方で、今後も住宅ローンを払い続ける方全てにおすすめしたいのが、住宅ローンの借り換えです。
10年前にくらべて2018年7月現在は、かなり金利が下がっています。
その結果、借り換えをすることで、場合によっては200万円もメリットが出るということは普通にあります。
メリットが出ないのであれば、借り換えをする必要はないですが、メリットが出るのであれば借り換えをした方が得です。
得ではあるのですが、意外と借り換えをする方って少ないようです。
なぜかと言うと・・・・「困っていないので、面倒。」という理由のようです。
まぁ、確かに、毎月返済できて生活にこまることがなければ敢えて借り換える必要はないと言えばないです。
ですが、その手続きをするだけで、数百万円得するとしたら・・・?
まずは、どれぐらいメリットが出るのかシュミレーションしてみると良いかもしれませんね。
例えば、住宅ローンの残り金額が3000万円。借り入れ金利は変動金利で1.2%。残りの年数25年間。
で借り換えを行うシュミレーションをします。
どこの銀行で借りるかによっても当然違うのですが、仮に「じぶん銀行」で借り換えるとすると、
3000万円の借り入れで25年間。借り入れ金利は変動金利で、0.457%。(2018年7月現在の金利です。)
残りの住宅ローンをそっくり借り換えるイメージでシュミレーションすると、総額でのメリットは、2,134,485円となります。
もちろん、住宅ローンの借り換えには、諸費用や事務手数料は必要となります。
なりますが、その費用を差し引いてのメリットが2,134,485円です。
もしも共働きで扶養範囲のパート収入があるとするなら2年分ぐらいのメリットが出ると言えるのではないでしょうか。
それを思うと、住宅ローンの借り換えの手間は惜しみなくかける価値があると思います。
借り換えのシュミレーションはこちらから→じぶん銀行
住宅ローン減税が終了する10年もしくは15年というタイミングは、家そのもののメンテナンス時期でもありますし、住宅ローンの見直しの時期でもあります。
家のリフォームは考えている方は多いと思いますが、それと同時に住宅ローンの見直しや家そのものの住替えも考えるには良いタイミングです。
それぞれにあった考え方はあると思いますが、何かピンとくるアイデアがあれば、とりあえず調べてみると良いと思います。
最近では、ちょっとした知識で大きな差が出ることが多いですので、気づかないうちに損をしているというのは避けられると良いですね。